日本人集団における生活習慣・健診項目改善による疾病量減少シミュレーションモデルを構築し、高血圧、高コレステロールを対象に、これら危険因子の集団分布が変化(減少)した場合の疾病負荷量の変化(具体的には死亡者数の変化)を定量化した。その結果、国民全体の収縮期血圧の集団平均値が2mmHg低下した場合、脳卒中死亡の減少数は男性1378人、女性710人、CHD死亡の減少数は男性2236人、女性2005人となった。また総コレステロールについては240mg/dlを示す対象が2%低下した場合、CHD死亡の減少数は男性1074人、女性333人となった。
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