研究成果の概要 |
血清Thrombospondin-2(TSP-2)の多面的作用を疫学的に解明するために、2019年に長崎県宇久町で行った一般住民検診で224名にTSP-2を測定した。我々はTSP-2はインスリン抵抗性と有意な関連を示し、心房細動などの不整脈者において上昇することを示した。さらに、レムナントリポ蛋白コレステロール(RLP-C)やアポリポ蛋白(Apo A, B, C3, E)を測定し、脂質異常症との関連を調べることとした。その結果、TSP-2値は、RLP-Cなどの動脈硬化惹起性リポ蛋白と有意な正の関連が示された。 しかし、その後はコロナ禍で測定数を増やせず、住民検診による疫学的な限界も感じた。
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