研究成果の概要 |
本研究では、in silico予測とLC-QTOF-MSを用いたノンターゲット薬毒物スクリーニングの構築に取り組み、次の成果が得られた。 1)バックグラウンドノイズが大きい血液サンプルのデータ解析を簡潔にするため、精密質量と予測保持時間がともに一致するピークのみを拾い上げる2次元一括検索の方法を構築した。2)巨大データベース(約98,000,000化合物)での検索は、候補薬物を絞り込むのを困難にしたため、法医学用の薬毒物データベースを作成し、より実践的な検索を可能にした。3)保持時間予測の方法を検討し、精度を上げるには、類似度の高い化合物群で予測方程式を作ることが重要であることが判明した。
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