研究課題/領域番号 |
19K10699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
久保 真一 福岡大学, 医学部, 教授 (10205122)
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研究分担者 |
原 健二 福岡大学, 医学部, 講師 (00090738)
ウォーターズ ブライアン 福岡大学, 医学部, 講師 (00609480)
高山 みお 福岡大学, 医学部, 講師 (40804802)
柏木 正之 福岡大学, 医学部, 准教授 (70301687)
松末 綾 福岡大学, 医学部, 講師 (70309920)
池松 夏紀 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20848410)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | フェニルアセチルグルタミン / クレアチン / 尿毒素 / 腸内細菌 / 死因 / 法医解剖 |
研究成果の概要 |
法医解剖188例の尿中PAGをGC-MSで分析した。尿PAG/Cr、性別、年齢、死後経過時間、生存期間、死因との関係を統計的に解析した。PAG/Crの中央値は 0.12であった。PAG/Cr比は、性別、生存期間と有意差を認めなかった。死因では、外傷性脳損傷群のPAG/Crは中毒群より有意に高かった(p=0.023)。脳血管疾患群は、いずれの死因群に対しても有意差はなかった。しかし、外傷性脳損傷と脳血管障害を1つの死因群CNS損傷として解析したところ、中毒群より高かった(p=0.062)。尿中PAG/Crは、外傷性脳損傷だけでなく、生前の CNS 損傷のバイオマーカーになりうるものと考えられた。
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自由記述の分野 |
法医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
法医剖検診断では、生前の病態を把握することは重要である。尿中PAGについては、尿毒素として知られているが、法医剖検例におけるPAGの意義については知られていない。 本研究は、PAGの法医剖検例における意義を解明することを目的とした。 本研究の成果は、(1)法医剖検例の尿中PAG/Crの濃度を明らかにしてことで学術的な意義がある。(2)尿中PAGが中枢神経障害の指標となる可能性を明らかにした本研究の学術的意義は大きいものと考える。
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