研究課題/領域番号 |
19K10720
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
清水 かおり 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (10284663)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 看護継続教育 / キャリア発達支援 / ルーラル / 離島・へき地 |
研究実績の概要 |
離島・へき地における看護実践の特徴は、高度な知識と実践技術をもつジェネラリストであること、実践領域が多岐にわたること、医療全般の専門職としての役割を託されることなどが挙げられる。離島・へき地は、その地理的特性から継続教育の機会を得にくく、知識・情報の入手手段も限られているため、専門職としてのキャリア発達支援として、離島・へき地へ直接出向く支援、ICT等を使用した遠隔支援両方の「支援を届けるシステム」を構築する必要があると考える。本研究では、すでに開催している研究会を継続開催しながら、離島・へき地の看護職者へ「支援を届けるシステム」を構築すること、および、離島・へき地で勤務 経験のある医療職者の「経験知」「実践知」を明らかにし、離島・へき地で勤務する看護職者に適した継続教育・キャリア発達支援プログラムについて検討する ことを目的としている。 2020(令和2)年度は、前年度実施した駐在公衆衛生看護師として離島・へき地に駐在をした経験のある保健師にインタビュー内容をまとめた書籍が発刊された。また、COVID-19の感染拡大防止のため、対面による研修会の一部が実施ができなかったが、方法をオンラインによる研修会に変更して実施を試みた。研修会の内容はへき地にある病院の看護研究支援であり、研究テーマの選定、文献検索、研究計画書作成、データ分析方法、結果のまとめなど部署毎にzoomミーティングシステムを使用したリアルタイム、メールやLINEを用いた個別指導を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では、すでに開催している研究会を継続開催しながら、離島・へき地の看護職者へ「支援を届けるシステム」を構築することを目的としているが、2020年度に計画していた研究会がCOVID-19の影響で開催することができなかったため、当初の予定を遂行することが出来ていない。また、COVID-19感染拡大のための3度の緊急事態宣言が出される状況、県内離島でのクラスター発生など、現場の業務が増加していることもあり、沖縄県内離島、および沖縄県北部のへき地で勤務する看護職者の学習環境・学習ニーズについて郵送法による質問紙調査の実施も遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
1.引き続き、国内外における離島・へき地における看護実践、継続教育、キャリア発達支援の現状を文献レビューし明らかにする。 2.沖縄県内離島、および沖縄県北部のへき地で勤務する看護職者の学習環境・学習ニーズについて郵送法による質問紙調査を行う。 3.離島・へき地で勤務する看護職者数名を対象に、キャリア発達・継続教育についての困難感等のインタビューを実施し、より具体的な現状の把握を行い、対応策を検討する。 4.離島・へき地経験のある医療職者の「経験値」「実践知」を明らかにするための面接調査実施する。 5.離島・へき地で働く看護職の知識・技術ブラッシュアップや相談出来る場づくりとして、「美ら島ナース支援研究会」や、施設にニーズに合わせた研修会を開催する。遠隔会議システムの zoomを積極的に活用し、遠隔での研究会の開催を計画していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響で計画していた対面の研究会を開催することができなかったことと、予定していた学会もオンライン開催となり、学会参加のための旅費等が発生しなかったためである。 次年度もCOVID-19の影響があるため、研究会開催や学会参加には遠隔会議システムの積極的な活動を計画する。そのため、ICTに必要な資器材の購入、遠隔会議 システム(zoom)開催に必要な経費へ当てる。
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