研究1は、メンターを対象に認知行動療法に関するスタッフトレーニングの効果を調査した。看護師向けの認知行動療法チェックリストやバーンアウト指標を用い、介入前後と3か月後を比較。結果、認知行動療法の知識とコミュニケーション能力が向上し、バーンアウトが低下した。研究2では、メンターがメンティーに認知行動療法を提供するプログラムの効果を検証。メンティを対象に、介入前後及び3か月後のストレス、燃え尽き症候群、離職意欲を評価。その結果、介入により看護師のストレスや燃え尽き症候群が減少し、離職率も低下した。以上より、看護師のメンタルヘルスには、認知行動療法に基づくメンター制度が有効である可能性が示唆される。
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