研究課題/領域番号 |
19K10733
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
柳 奈津子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 講師 (00292615)
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研究分担者 |
小板橋 喜久代 群馬大学, その他部局等, 名誉教授 (80100600)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | リラクセーション法 / 呼吸法 / 筋弛緩法 / 指導 / 看護 |
研究実績の概要 |
本研究課題においては、呼吸法や筋弛緩法などのセルフケアとして行うリラクセーション法を継続的に実施することが、対象者が抱える問題を解決するための対象者自身の行動の変化につながるかどうか検証することを目的とする。本年度は、その継続的な実施を支援するための方法を検討するため、先行研究の分析を行った。 リラクセーション法は、心拍数や血圧の低下などのリラックス反応、気持ちが落ち着く、不安や痛みが軽減するなどの効果が確認されている。国内においては、それらの効果は、短期的に評価されていることが多いが、一部の報告には、患者などの対象者が一定期間、継続的にリラクセーション法に取り組んだことによる成果が示されていた。実施期間は、1~2週間程度の比較的短期のものから、3か月、6か月、1年以上のものもあった。その間の実施回数や看護師による支援の頻度はさまざまであったが、1~2週間の短期間での実施の場合、毎日看護師が誘導する、一緒に実施している報告が多かった。同じ疾患であっても症状が異なる、症状が同じであっても対象者の置かれている状況が異なるなど、個別性が大きいことから、個々の事例を分析している報告が多かった。主な成果は、睡眠の改善、痛みや吐き気など各種の症状の改善があげられていた。また、自分の疾患の治療内容に納得することができるようになった、病気を前向きにとらえることができるようになった、など考え方に変化が生じていた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度末に実施予定であった部分が、COVID-19の影響による教育業務への対応のため実施できていない部分があるが、主要な部分は概ね実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
海外の文献の検討において、まだ検討の余地があるため追加して検討する。継続するための工夫や看護師による支援内容についても検討し、それらを基にして、継続的実施における指導のポイントを明確にする。
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次年度使用額が生じた理由 |
参加を予定していた学術集会に参加できなかったこと、年度末に研究補助者を雇用できなかったことが主な理由である。次年度においても、COVID-19の影響により、当初の予定通りに進まない可能性があるが、滞りが最小限となるよう努めていく。
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