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2023 年度 実施状況報告書

摩擦を触圧と運動量から捉えた新生児の便を拭き残さない臀部の拭き方の探究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10734
研究機関山梨大学

研究代表者

小林 康江  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (70264843)

研究分担者 渡辺 寛望  山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (30516943)
眞嶋 ゆか  山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (40888286)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワード触圧 / 清拭 / 可視化
研究実績の概要

本研究は、拭くという摩擦を指の力加減である触圧と運動量からデータ化し、拭き残しが無い触圧の特徴から、便を拭き残さない新生児の臀部正式方法を探索することを目的に取り組んでいる。分析データは、令和4年度の助産師5名の分析データに育児未経験者1名、育児経験者1名を加え、助産師延べ7データ、育児未経験者1名2データ、育児経験者1名1データとし、触圧と加速度、拭き取り時間の3つのデータを組み合わせた散布図と記述統計を求め、探索的に分析を行った。
その結果、助産師の触圧の最小値は-0.92N、最大値は34.62Nであった。最大触圧値から最小触圧値を引いた値は、5.40N~23.51Nであり、平均値は、12.98Nであった。助産師Aは、1回目と別日に行った2回目でも、同程度の触圧で拭き取りをしていた。助産師Bは、初回と2回目の触圧に17.29Nの差、助産師Cは、6.85Nの差があった。育児未経験者は、初回最小値-0.69N、最大値1.58N、差2.27N、2回目最小値-6.16N、最大値14.33N、差20.49Nがあり、初回と2回目に18.22Nの差があった。育児経験者の触圧は、最小値-0.76N、最大値4.74Nであり、差は5.5Nであった。これは助産師Aと同程度であった。
つまり、同じ状況を設定しても、触圧は、個人差があり、かつ個人の中でも一定しにくいことが明らかとなった。触圧と令和4年度に報告した拭き取り面積の割合には、特徴が見いだされなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

10データの触圧と加速度、拭き取り時間の3つのデータを組み合わせた散布図と拭き取り面積の割合を探索的に検討した。しかし、触圧との関係を見いだすに至っていない。拭き取りには個人差が大きいことは想定していたものの、触圧と運動量からデータ化し、拭き残しが無い触圧の特徴を探索することに至っていない。

今後の研究の推進方策

来年度は、接触圧を5N程度から5N程度ごとに加圧し40N程度までの8段階、指先でなぞる(I型)、指先を払う(C型)という指先の使い方を組み合わせて拭き取り面積を求め、比較検討する。

次年度使用額が生じた理由

追加データの収集が進んでいたいため。来年度は、接触圧を5N程度から5N程度ごとに加圧し40N程度まで8段階、指先でなぞる(I型)、指先を払う(C型)、両方の混合(I+O型)の指先の使い方を組み合わせて拭き取り面積を求め、比較検討する実験材料の購入に充てる。

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公開日: 2024-12-25  

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