研究課題/領域番号 |
19K10742
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
石田 智恵美 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (50352349)
|
研究分担者 |
中本 亮 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (20782973)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | アクティブラーニング / 知識の変容 |
研究成果の概要 |
本研究では,アクティブラーニングによる授業を実施し,看護学生の知識の変容を明らかにすることを目的とした。その結果,体温や血圧測定時に考慮する点について,授業前の記述では,「測定前の安静」,「場所」,「時間帯」,「姿勢」などの文脈で出現し,一方授業後では「点滴をしている場合」,「上腕で測定できない場合」,「疾患や障害に合わせて」,などの事例課題の文脈で出現していた。共起ネットワークでは,授業前は,「患者」や「腕」を確認し「マンシェット」を「巻く」ことに留意,授業後は,「血流」や「循環」,のメカニズムについても言及されていた。これらのことから,課題への回答を通して知識が変容したと評価できた。
|
自由記述の分野 |
看護教育学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アクティブラーニング型の授業は,「外的活動における能動性を重視するあまり,内的活動における能動性がなおざりになりがち」と指摘されている。このことを踏まえ,学習者の知識の変容に着目し明らかにすることを試みた。今回の研究では,授業の組み立てとして,まず,思考の材料となる知識の獲得状況を,発問と応答の系列で配置したワークシートに回答することで確認し,その知識を活用して,学習者が最終課題に回答できるように作成した。このように,思考のための知識を準備し,それを使って課題に回答するような活動が,知識を活用する思考訓練となり,その後の学習活動につながっていくと考えられる。
|