研究課題/領域番号 |
19K10744
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
西田 涼子 名桜大学, 健康科学部, 助教 (40557295)
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研究分担者 |
玉井 なおみ 名桜大学, 健康科学部, 教授 (80326511)
木村 安貴 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (90812917)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 輸入感染症 / 麻疹ウイルス / 大学生 / 予防接種 / 支援体制 |
研究実績の概要 |
沖縄県内在住の大学生は、観光産業に関するアルバイト先が多い環境であり、県内外や海外からの往来が多い環境において、学生が輸入感染症に罹患した場合、学生間でアウトブレイクする危険がある。日本の大学では入学前に予防接種や抗体価を確認する義務付けはなく、支援体制も各大学に委ねられている。本研究は、沖縄県在住の大学生における輸入感染症に対する認識と予防行動の実態を明らかにし、効果的な教育や支援体制の示唆を得ることを目的としている。 令和2年度は、麻疹に関する国外文献、国内文献を検討した。その結果をふまえて前年度に学会発表をした調査結果については、文献を整理して論文を作成中である。医療系の学生と非医療系の学生は、感染症に関する教育が異なっているため、効果的な教育を検討していくことは困難であると考えていた。今年度は、所属大学における感染症対策と支援体制、所属する学科においては、学生への教育と支援体制に関する役割を担う機会があった。この役割をふまえて、今後の研究内容に反映できるように検討することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
先行研究に関する文献検討と論文投稿が遅延しており、研究計画書と倫理審査申請書の作成が予定通りに進んでいない。新型コロナ感染症の影響により、他大学への調査依頼が実施しにくい状況にあるため実施できていない。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の影響をふまえて、計画的に調査を実施し分析にとりかかる予定である。研究計画書、教育や支援体制に関する内容をもとに質問紙調査を作成し、研究協力者の協力を得ながら質問紙内容の確認を行う予定である。他大学の調査内容と調査時期を配慮しながら調査を実施し遂行していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
文献検討と並行して論文投稿の準備に時間を要したこと、学会開催が遠隔に変更したことによって参加費の使用が減額となったこと、学会開催の延期によって学会参加費が不要となったことにより残額が生じた。状況に応じて、研究成果発表の機会を活用する予定である。また、新型コロナウイルスの感染拡大によって、他大学への調査依頼を延期したことにより、予定の予算執行ができなかった。他大学における調査については、感染症対策の実施と変動を余儀なくされている状況をふまえて調整し、実施していく予定である。
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