研究課題/領域番号 |
19K10750
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
岸田 泰子 共立女子大学, 看護学部, 教授 (60294237)
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研究分担者 |
久保 恭子 (木村恭子) 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (10320798)
山口 雅子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (60259653)
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70264877)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高度生殖医療 / 倫理的問題 / 看護倫理 / 看護教育 |
研究実績の概要 |
生殖医療の技術的革新により、これまで想像もしなかった倫理的問題を伴う現象が増加している。このような現実において、看護者自身の価値観が対象者と異なり、進化する高度生殖医療に従事する看護者に倫理的ジレンマが生じている可能性があるが、看護倫理教育における準備状況は一様でない。そこで本研究は、第三者の関与を伴う、いわば倫理的問題を含む高度生殖医療におけるケアに従事する看護者の倫理意識と倫理的問題への対応、また倫理意識に影響する要因を明らかにし、生殖医療に関与する看護者の倫理教育への一助とする。さらに日本の看護者、看護教育者、看護学生の倫理意識を生殖技術の商業化が進むタイ国と比較して両国の特色を見出し、各国に必要な看護教育および看護ケアへの指針を得る。取り組みの初年度である2019年度は、具体的に次のことを実施した。 1.これまで実施してきた高度生殖医療体験者へのウェブアンケートの見直しとデータの再分析により、今後の課題を抽出し、この結果を国際学会で発表した。 2.タイにおける量的調査のためのフィールド確保および研究協力者との打ち合わせ ----- 実際にタイに赴き、タイにおける看護職者および看護学生への量的調査フィールドの調整を行った。新型コロナ感染の影響により、今後はタイの協力大学との調整はウェブ利用により準備を進める予定である。 3.二国間比較調査準備 ----- 調査項目についての文献的検討により準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
年度末に研究者間会議を実施する予定であったが、新型コロナ感染の影響により、外出自粛、在宅勤務での業務範囲が限られた。
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今後の研究の推進方策 |
これまで集積した二国間の看護学生への調査のデータを再分析して各国の倫理的課題を抽出したうえで、本研究における比較調査の項目を精選する。 新型コロナウィルス感染の影響により、タイの協力大学への訪問や打ち合わせが困難となる可能性が大きいが、ウェブ利用により準備を進めたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度末予定していた研究者間会議の実施ができなかったことによるが、次年度、新型コロナウィルス感染蔓延の状況を見ながら打ち合わせ会議を実施する。
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