研究課題/領域番号 |
19K10755
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
近藤 純子 東京医療保健大学, 看護学部, 講師 (20642375)
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研究分担者 |
福山 智子 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (00559247)
河野 あゆみ 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (20401961)
尾ノ井 美由紀 宝塚大学, 看護学部, 教授 (70324788)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 主体的学びの姿勢 / 職業的アイデンティティ / アクティブラーニング / 学習経験 / 看護学生 |
研究実績の概要 |
2020年度の研究成果は、当初計画の調査方法を、前年度の文献レビューや概念枠組みの再検討を経て修正し、より研究目的に合致した研究計画を立案したことである。具体的には、徹底的な文献レビューにて、学習経験に関する概念や影響要因を整理し、研究目的に合う概念枠組みを構成した。さらに、その概念枠組みを検証するための尺度や質問項目を再度精査した。このプロセスにより、主体的学びの姿勢について具体的指標を用いて測定することが可能になったと認識している。 また、紙面で行う予定であったアンケート調査は、新型コロナウイルス感染防止対策により様々な授業形態がとられていることと、人と人との接触機会を増やさないことを勘案し、web上で実施することとした。web調査は初めて採用するため、web調査における特有のリスクを整理し、考えられる対応を研究計画に落とし込んだ。また、不測の事態に備えられるよう、webフォーマットとその管理の実績をもつ業者へ委託した。 2021年1月に研究計画について、東京医療保健大学ヒトに関する研究倫理審査委員会の承認を得て、2021年2月から調査を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
スケジュール進捗としては、以上の作業自体に時間を要し、加えて、新型コロナ禍における研究者らの所属大学の教育継続のための準備やスキル習得に多大な時間を割いたことが影響し、当初スケジュールよりも進捗が遅れている。 しかし、研究目的に合致する調査とするには、対象となる看護学生の教育環境がある程度落ち着くことが必要と考える。2021年度の感染状況や教育環境を考慮し、調査時期については慎重に判断していく。
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今後の研究の推進方策 |
調査依頼は、新型コロナウイルス感染に関する緊急事態宣言の発令が終了したのちの時期とする。調査依頼の準備は、適宜進めておく。 2020年度の倫理審査で承認を得られた調査時期を「2021年5月末まで」としていたため、「2021年12月末まで」に変更申請中である。 対象となる看護教育施設においては、2020年度からの新型コロナウイルス感染対策を講じた教育環境の再構成が、様々な試行を経て、2021年度にはある程度定着している状態と見込んでいる。そのため、12月末までに調査は終えられると考えている。調査終了後はその分析結果について、学会発表と論文投稿にて公表予定である。2022年度には、分析結果をまとめ、公表先への申し込みまで行うよう予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、調査実施が遅れているためである。2022年度には、本格的な調査を控え、調査謝礼と謝礼手続き手数料の予算を100万円程度と見込んでいる。また、分析結果を公表する際の学会費用や公表に関連する費用(校正等)を30万程度と考えている。
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