研究課題/領域番号 |
19K10755
|
研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
近藤 純子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (20642375)
|
研究分担者 |
福山 智子 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (00559247)
河野 あゆみ 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (20401961)
尾ノ井 美由紀 宝塚大学, 看護学部, 教授 (70324788)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 職業的アイデンティティ / 主体的学びの姿勢 / 動機づけ / アクティブラーニング / 学習経験 / 看護学生 |
研究実績の概要 |
最終年度となる2022年度は収集したデータの分析・検討を繰り返し行い、分析の一部を東アジアの看護学研究者フォーラム:EAFONS2023(26th East Asian Forum of Nursing Scholars in東京)にてポスター発表した。発表題目は「看護学生における主体的学びの姿勢とアクティブラーニングの教育手法実施との関連について」とした。 発表内容では、アクティブラーニング尺度の項目平均値が、アクティブラーニング導入群(以下A群)が比較群(以下B群)に対して有意に高いことが示された。主体的学びの姿勢に関連する要素の項目平均値は、いずれもA群が高いものの、有意差は認めなかった。アクティブラーニング尺度の項目のうち、授業に関する知識量、新しい見方への気づき、多角的視点による授業内容への理解の深まりについてA群のほうがB群に比べ有意に高かった。すなわち、アクティブラーニングの教育手法を取り入れていることが、知識量の増加や新しい見方に気づき、多角的な視点の獲得を支援する可能性のあることが示唆された。 収集データの主な分析では、職業的アイデンティティと主体的学びの姿勢、学習経験の関連について構造化を試みた。現在、論文投稿に向けて準備中である。更にEAFONSにてポスター発表した内容に関連する論文作成についても今後予定している。 研究期間全体を通じての研究成果は、現在投稿準備中の論文に表現されると考える。設定した要素が多く分析に時間を要した点は悔やまれるが、専門職としてキャリアを積む際に重要となる職業的アイデンティティを高めるために、看護基礎教育が効果的に機能するための要素を提起することには役立ったと考える。
|