研究課題/領域番号 |
19K10756
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
佐久間 佐織 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (40399241)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 経鼻吸引 / 看護師 / シミュレーション教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護師が対象の状況に合わせた経鼻吸引技術を習得するためのシミュレーションラーニングシステムを構築することである。研究計画としては、令和元年度(第1フェーズ)は、試作した経鼻吸引シミュレータの形成的評価、令和2年度(第2フェーズ)は、経鼻吸引シミュレーションラーニングシステムの策定、令和3年度(第3フェーズ)は、看護師に対する経鼻吸引シミュレーションラーニングシステムの介入で進行する予定であった。しかし、令和元年度は、申請者が試作した経鼻吸引シミュレータの妥当性を評価する予定であったが、3Dプリンターの機器の不具合によりシミュレータの成型が困難となりヒアリングが延期となっている。 令和2年度は、言語聴覚学科の教授と印刷業者と連携し、改良型の経鼻吸引シミュレータを開発した。このシミュレータは、嚥下機能の理解を含めた鼻腔、口腔からの吸引手技の習得を目的としており、嚥下や誤嚥のメカニズムについて鼻腔・口腔・咽頭・喉頭・気管および食道までの解剖学的構造を立体的にイメージできる機能と、カテーテル操作をフィードバックしながら吸引手技を習得するための装置の両方を備えている。 令和3年度は、この改良型の経鼻吸引シミュレータの形成的評価を行う。また、本研究で構築する経鼻吸引のシミュレーションラーニングシステムとして、上気道の機能や構造に関する知識を確認できるe-learning教材を加える予定である。このシステムにより、看護師は上気道の構造や分泌物の位置や粘稠度などを推測し、これらの状況に合わせたカテーテル操作をトレーニングすることが可能となることを目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度は、言語聴覚学科の教授と印刷業者と連携し、嚥下機能の理解を含めた鼻腔、口腔からの吸引手技の習得を目的とした改良型の経鼻吸引シミュレータを開発した。 研究計画では、令和3年度は、看護師に対する経鼻吸引シミュレーションラーニングシステムの介入を実施予定であったが、e-learningシステムの構築が完了しなかった。理由は、新型コロナウィルス感染症対策のため、研究者と業者の打ち合わせが難航したことが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画では、令和3年度は、看護師に対する経鼻吸引シミュレーションラーニングシステムの介入を実施予定であったが、e-learningシステムの構築が完了していない。そのため、令和3年度は、改良した経鼻吸引シミュレータの形成的評価と、e-learning教材を開発する予定である。
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