研究課題/領域番号 |
19K10761
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研究機関 | 聖マリア学院大学 |
研究代表者 |
石本 祥子 聖マリア学院大学, 看護学部, 講師 (30538583)
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研究分担者 |
小浜 さつき 聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (20580731)
日高 艶子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (50199006)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 看護学生 / 看護基礎教育 / ソーシャルスキル |
研究実績の概要 |
本研究は、看護学生のソーシャルスキル獲得のために、初年次からレディネスに準じて段階的教育プログラムを開発することが目的である。 この背景には、近年、新卒看護師の接遇やコミュニケーションを含むソーシャルスキルの低下が問題視されており、看護基礎教育において、援助的関係を形成するための能力の育成が必要であるといわれていることが挙げられる。さらに、ソーシャルスキルを養うための教育方法は確立されておらず、看護学生は対人関係を形成する過程に困難を感じている現状がある。 よって本研究において、まず看護学生への質問紙調査と臨地実習指導に携わる看護師へのインタビュー調査を行い、看護学生のソーシャルスキルの獲得の現状を把握し、ソーシャルスキル獲得のための教育プログラムを開発する。次に、開発したプログラムを実施し、その効果を明らかにすることを計画している。 令和3年度は、令和2年度に終了している5名の看護師へのインタビュー内容を逐語録にし、分析を進めた。 また、当初看護師20名のインタビュー調査を計画していたが、新型コロナウイルスの影響により、インタビューの実施に遅れをきたしている。令和3年度、複数名の看護師からインタビューへの協力の内諾を得ていたが、研究協力者の勤務する施設内への立ち入りが制限されている期間が長く、インタビューを実施することができなかった。よって、すでに同意を得ている研究協力者へのインタビューについては、令和4年度に実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度までに看護学生への質問紙調査と看護師へのインタビュー調査を終了し、データを分析する予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、計画していた調査数まで到達できていない。 また、令和3年度に計画していたインタビューに関しても、研究者が研究協力者の所属する病院内への立ち入りが制限されていたことから、計画通りに進捗していない。 そのため、令和2年度より実施予定であった段階的教育プログラムの作成に遅れを生じている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、研究協力者の所属する病院内への立ち入り制限は緩和されていることから、令和4年度早期に、インタビュー調査を終了する。さらに、令和2年度のインタビュー調査の結果と併せて調査内容の分析を進め、令和4年度中にこれまでの研究結果に関する学会発表を行う。 さらに、ソーシャルスキル獲得のための段階的教育プログラムの作成にも着手し、令和5年度中にプロクラムを実施できるよう計画的に研究を遂行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響により、当初の計画通りに研究が遂行できていない。よって、計画していた国内外の学会発表を行うことができなかったことから、支出予定であった旅費や学会参加費等を使用する機会がなかった。 次年度以降、実施予定のインタビュー調査のテープ起こしや学会発表、論文の執筆に使用する予定である。
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