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2019 年度 実施状況報告書

地域における看護実践力向上のための連携型シミュレーション教育

研究課題

研究課題/領域番号 19K10771
研究機関鹿児島大学

研究代表者

田中 久美子  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90806788)

研究分担者 八代 利香  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50305851)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードシミュレーション教育 / 看護職 / 大学病院 / 地域貢献 / 地域連携
研究実績の概要

地域の拠点病院である大学病院と地域の医療機関との連携型シミュレーション教育のモデルを構築するために、2019年度は、大学病院の地域の看護職へのシミュレーション教育の現状と課題を明らかにするための実態調査を行った。国内の国公私立大学病院132施設の教育担当の副看護部長または看護職の教育を行う上位職の者を対象とし、郵送法による質問紙調査を実施し、質問紙の回収は62/132施設(46.97%)であった。多くの大学病院が地域の看護職への教育を行っているものの、その中でシミュレーション教育はあまり行われていない現状と、大学病院は設置母体に関わらずシミュレーション教育を地域貢献・社会貢献と認識していることが示された。地域の看護職へのシミュレーション教育の実施における課題は、人的資源の確保・育成、物的資源や経済的資源の確保、地域との教育的連携体制の構築であることが明らかとなった。また、地域の看護職へのシミュレーション教育の実施には、大学病院の規模やシミュレーション教育プログラムの必要性の認識が関連していることも示された。これらのことから、大学病院は、地域の看護職の看護実践力を向上するために、地域との連携体制の構築をはかり、地域の医療機関の求めるニーズや自施設の資源を把握し、地域の看護職へのシミュレーション教育の実施を推進することが求められている。
大学病院の地域の看護職へのシミュレーション教育の現状の概要が明らかとなり、地域の医療機関との連携型シミュレーション教育のモデル構築を進めるうえで必要な情報を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度は、日本の大学病院における地域の看護職へのシミュレーション教育の実態を明らかにすることが目的であった。計画に沿って、全国の132すべての大学病院を対象として、質問紙調査を行い、結果をまとめ、現状と課題を明らかにすることができたため、順調に進展していると評価できる。

今後の研究の推進方策

地域の拠点病院である大学病院と地域の医療機関との連携型シミュレーション教育のモデルを構築するためには、2019年度の調査をもとに、さらに詳細な現状の把握と、教育を実施している教育担当者の考えや思いを明らかにする必要がある。2020年度は、2019年度の調査にて、地域の看護職へのシミュレーション教育を実施していると回答した国内の大学病院を対象としてインタビュー調査を実施する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 看護師のシミュレーション教育に関する研究の動向2020

    • 著者名/発表者名
      田中久美子、八代利香
    • 雑誌名

      看護科学研究

      巻: - ページ: -

    • DOI

      -

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Current state of Simulation-based education for clinical nurses in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Kumiko Tanaka,Rika Yatsushiro
    • 学会等名
      International Council of Nurses Congress 2019(Singapore)
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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