地域における看護実践力向上のための連携型シミュレーション教育

2021 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 19K10771
• 研究機関: 鹿児島大学
• 研究代表者: 田中 久美子 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 副看護師長 (90806788)
• 研究分担者: 八代 利香 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50305851)
• 研究期間 (年度): 2019-04-01 – 2024-03-31
• キーワード: シミュレーション教育 / 看護職 / 地域

研究実績の概要

地域の看護職の看護実践力向上を目指し、2021年度は、地域の医療機関におけるシミュレーション教育の実態と課題を明らかにするため自記式質問紙による調査を実施した。地域の医療機関におけるトレーニングの実施内容や、対象が看護職だけではなく他職種も含まれることなどが明らかとなった。また、地域の医療機関におけるシミュレーション教育の課題として、物的・人的資源や研修時間の確保などが示された。本調査の内容は、現在、国内の学会発表へ演題申請中である。
2020年度に実施予定であった大学病院を対象とした地域の看護職へのシミュレーション教育の実施を可能とする要因調査は、2021年度に調査方法の見直しを行い実施予定であった。しかし、コロナ禍における大学病院の状況を考え、2021年度も実施を延期した。今後、調査方法や時期を再度検討する。
2019年度に調査を行った大学病院における地域の看護職へのシミュレーション教育の実施に関する論文を雑誌に投稿予定で現在準備中である。

現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、2つの調査を実施予定であった。1つは予定通り実施できたが、もう1つは新型コロナウィルスの影響で対象の研究協力の困難が予測され実施できなかった。

今後の研究の推進方策

地域の拠点病院である大学病院と地域の医療機関との連携型シミュレーション教育のモデル構築には、2021年度に実施できなかった大学病院の地域の医療機関へのシミュレーション教育の詳細な実施状況と認識を明らかにする必要がある。再度、研究計画を見直し、インタビュー調査を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2021年度に実施予定であった調査が実施できなかったため次年度使用額が生じた。2022年度は、調査対象の大学病院へのインタビュー調査に必要な経費として助成金を使用する予定である。