研究課題/領域番号 |
19K10773
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
操 華子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40209739)
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研究分担者 |
川上 和美 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (90638769)
管原 清子 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (80624923)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | コンピテンシー / 感染予防実践者 / 看護教育プログラム |
研究実績の概要 |
本研究は、申請者らが実施してきた「感染管理認定看護師のためのコンピテンシーモデル開発」研究の成果を基盤とし、コンピテンシーの行動特性から到達すべき学習成果を明らかにし、その達成を目的としたCompetency-based 感染制御看護教育プログラムの開発と効果について検討することを目的としている。本目的を達成するために、目標1:感染対策担当看護師の各キャリアの学習成果を明らかにし、到達すべき目標を設定する、目標2:設定した目標達成をめざす教育プログラムを開発する、目標3:形成的評価に活用できるコンピテンシー自己評価票を開発する、目標4:開発したCompetency-based 感染制御看護教育プログラムの効果を測定するの4つの目標を設定した。 2020年度は上記の目標3の形成的評価ならびにプログラム実施後の総括的評価に活用しうる測定用具の開発を実施した。前述の研究成果から127の行動特性を明らかにし、感染管理担当者のコンピテンシー測定尺度として、その妥当性ならびに信頼性の検討を行った。最終的に6領域91項目からなるコンピテンシー測定尺度を完成させた。 さらに「感染予防実践者のコンピテンシーに関する国際比較研究」の結果から、特に教育プログラムを開発を必要とする内容を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の流行により、特に2020年前半は研究のための活動時間を確保することが難しかった。しかしながら、オンラインを活用し定期的な面談を行い、評価尺度の作成まで至った。感染対策担当看護師は、COVID-19の流行により、その対策に多くの時間がとられ、教育プログラム開発・実施のための組織づくりが難航している。
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今後の研究の推進方策 |
教育プログラムを開発する必要のあるコンピテンシーの領域が明らかになったので、その教育プログラム案の作成、その案の検討・実施のための組織づくりをCOVID-19の流行状況をふまえつつ、進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年6月に米国で開催予定であった感染管理・疫学専門家会議が中止となり、次年度使用額が生じた。
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