• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

診療所における効果的・効率的な感染管理活動のための指標の作成

研究課題

研究課題/領域番号 19K10774
研究機関大阪府立大学

研究代表者

佐藤 淑子  大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (40249090)

研究分担者 平尾 百合子  山梨県立大学, 看護学部, 教授 (50300421)
喜田 雅彦  大阪府立大学, 看護学研究科, 助教 (10844227)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード診療所 / 感染対策 / 感染管理活動
研究実績の概要

前年度調査の結果、現場の実態を反映した指標の検討が困難であったことから、今年度は研究分担者のグループにより、近畿・関東地方3市の全診療所363施設を対象に施設管理者へ研究協力の意向調査を行い、協力可能と返信のあった31施設(8.5%)の管理者とスタッフそれぞれを対象とした感染対策の実態調査を実施した。その結果、28施設(90.3%)から返信があり、管理者28人のうち有効回答26(92.9%)、スタッフ78人のうち有効回答71(91.0%)が得られた。現在、本課題が目指している効果的・効率的な感染管理指標の作成に反映させるべく、研究分担者のグループが分析を進めている。
また、今年度予定していた診療所でのフィールドワークが新型コロナウイスル感染症の影響によって実施できなかったため、薬剤耐性(AMR)対策を感染対策の一環と捉えて、薬剤耐性をキーワードとした新聞記事検索を行って国民へのAMRに関する情報提供の実態を調査した。わが国でAMR対策アクションプランが発表された2016年4月5日から2020年3月31日までの期間に主要全国紙3紙で141件の記事が検索され、そのうち重複記事や抗微生物薬以外の薬剤耐性の記事を除く118件の記事から、AMRに関する554の記述を抽出して帰納的に分析した。この調査結果は論文としてまとめ投稿準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

前年度に実施した実態調査の回収率が低かったことから、現場の実態を反映した指標の検討に至らなかったことと、今年度予定していた診療所のフィールドワークが新型コロナウイスル感染症の影響により実施することができなかったため。

今後の研究の推進方策

最終年度となる2021年度は、研究分担者のグループの調査結果や感染症専門医ならびに感染症看護専門看護師へのヒアリングをもとに感染管理指標の試案を作成する。作成した試案を研究代表者の所在地の診療所1~2施設で導入してもらい、効果的・効率的な感染管理に役立つ指標かどうか評価を受ける。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者と分担者の所在地の複数の施設においてフィールドワークを実施する予定であったが、新型コロナウイスル感染症の影響で実施できなかったため、協力施設において使用する個人防護具や協力者への謝金などが持ち越しとなった。
2021年度は、感染管理指標の試案作成にあたり専門的知識の提供を受ける感染症専門医や感染症看護専門看護師への謝金や、前年度持ち越しとなった個人防護具の購入・運搬費などに使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] わが国の院内感染対策と医療安全対策の関わり2020

    • 著者名/発表者名
      佐藤淑子・喜田雅彦・平尾百合子
    • 雑誌名

      医療の質・安全学会誌

      巻: 15(4) ページ: 341-347

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi