研究課題/領域番号 |
19K10776
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
川瀬 淑子 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (80642652)
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研究分担者 |
平井 由佳 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (20335524)
梶谷 麻由子 島根県立大学, 看護栄養学部, 助教 (20592075)
吉川 洋子 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授(特任) (30280126)
岡安 誠子 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (30346712)
松本 亥智江 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (70262780)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 新人看護師 / 臨床判断力 / シミュレーション教育 |
研究実績の概要 |
2021年度は臨床判断を高めるシミュレーション教育プログラムのシナリオ作成のために、新人看護師が困難を抱いたことがある臨床判断場面とその場面の臨床判断プロセスについて質的研究により分析を行った。分析の結果、新人看護師が困難を抱いた臨床判断場面には患者の容体の悪化、患者の状態の見極め、複数の受け持ち患者の優先順位の決定、患者の転倒、患者の対応への苦慮等が挙げられた。臨床判断プロセスとして【患者の異変への気づき】【分析的思考】【患者の状態の見極めの困難】【気づきの欠如】【対応への焦り】【情報を統合したアセスメントの不足】【不十分な観察と判断】【先輩看護師への相談による判断と対応】【実践の振り返り】の9カテゴリーが生成された。新人看護師は多重課題や容体が悪化した患者対応の焦りから十分な判断が困難になることが推察された。これらの結果を基にシミュレーション教育プログラムのシナリオを作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シミュレーションプログラムのシナリオ作成を行うにあたり、共同研究者との協議に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度はシミュレーション教育プログラムのシナリオを完成させ、A県内の卒後1年目の看護師40名に対しシミュレーション教育プログラムを実施する。実施前後、2か月後の臨床判断力の変化、実施後の満足度並びにリフレクション内容の分析を行い、プログラムの効果の検証を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度はシミュレーションによる介入を行わなかったため、かかる費用が発生しなかった。次年度はシミュレーション教育プログラムを実施するにあたり、研究参加者や模擬患者への謝礼等の費用が生じる。
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