研究課題
本研究の目的は、看護職の遠隔学習支援プログラムを構築し、運用および評価を行うことである。したがって、申請期間3年間(申請当初予定年限)では、以下の下位目的を設定し研究を実施する計画を立案した。【a】看護職の遠隔学習上の課題の把握【b】遠隔学習支援プログラム案の作成とエキスパートレビュー【c】遠隔学習支援プログラムの運用と評価2022年度は、2020年度から2021年度に実施した調査を米国で勤務する看護職を含む形で対象者を拡大して実施し,評価を実施した(【c】)。米国で勤務する看護職の遠隔学習傾向として、学習内容と実務との関連性を重視し、学習内容を実務や生活にすぐに役立てるつもりで学習していることが明らかになった。その一方で、学習時間の設定や学習しやすい場所の検討といった学習環境の構築に関しては十分に実施できていないことも分かった。また、日本の看護職と比較すると、学習に関して他者に質問する傾向も低いことが明らかになり、米国で働く看護師の学習の自律性、独立性の高さが示唆された。これらの傾向を参考に、看護職に適した遠隔学習支援プログラムを再構築した。研究の成果報告に関しては、国内外の学会(amee 2022)で発表、シンポジストとして参加した学会にて情報を共有した。その他に、成果は「IIAI International Journal Series International Institute of Applied Informatics」で公表し、本研究の総括となる論文を2023年度内に国際誌に投稿する予定である。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
International Journal of Institutional Research and Management
巻: 6(1) ページ: 673
10.52731/ijirm.v6.i1.673