研究課題/領域番号 |
19K10785
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
及川 美穂 北里大学, 看護学部, 講師 (10365190)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 新生児集中ケア認定看護師 / 継続教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、新生児集中治療室(以下NICUとする)で救命される多くの新生児が障害なく成長・発達していけるために、出生したハイリスク新生児の初期・急性期におけるケアに携わる新生児集中ケア認定看護師の継続教育について検討するための基礎的資料を得ることを目的としている。本学では全国で唯一の新生児集中ケア認定看護師教育課程を有し、教育を行っているため、教育課程修了後の継続的な教育支援を行うことでより質の高い新生児集中ケアが実現すると考えたためである。 研究初年度はNICUで活動している本学の認定看護師教育課程修了生(修了後5年~9年までの修了生)を対象とし、教育課程における学習内容を臨床現場でどのように活用しているか、その活用状況を調査すること、またその結果について分析することを予定していた。調査にあたり、まずはD.カークパトリックの4段階評価モデル「行動変容度(Behavior)」を基に質問紙を作成するため、文献検討を行った。幅広い文献検討により、本研究に活用可能な文献を見出すことができ、それらの収集を行った。また、その文献を参考に質問内容や項目についての検討を行った。今後は、これを基に質問紙を作成するとともに、認定看護師としての活動を続ける中で困難さを感じていること、自己課題と感じていること、学習の必要性を感じていること等が調査できる記述式の質問紙も作成し、配付・回収後、分析することを計画している。また、認定看護師として10年程度活動を継続している認定看護師を対象とした調査について、フォーカスグループインタビューを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況に合わせて変更することも検討していきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究に必要な時間の確保に難渋し、研究活動を進めることができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、まずは当初の計画通りに進んでいない部分を進めていく。計画の中で、研究対象者に対しフォーカスグループインタビューを行うこととしていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、質問紙調査に変更するか、あるいは時期を延期して実施するかのどちらかで検討していきたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画の遂行に遅れが生じたため、研究費の執行にも遅れが生じた。今後、当初予定していた質問紙調査の準備やデータ収集の実施の際に執行していく予定である。
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