研究課題/領域番号 |
19K10786
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
相澤 恵子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (40520771)
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研究分担者 |
吉田 千文 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80258988) [辞退]
小林 京子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30437446)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 子どもと家族中心ケア / C&FCC / 看護管理 / 組織文化 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
初年度は、小児医療において日常的に行われる末梢静脈カテーテル留置処置に焦点化して、Child and Family Centered Care (C&FCC)の具体的実践や、C&FCCの実践を推進する看護管理と看護教育を明らかにすることを目的として、①英国の先駆的な病院での予備調査、②スコーピングレビュー、③国内での専門看護師へのインタビュー調査、及び④文献検討を実施した。 2020年度は、初年度に実施した調査の知見に基づき、子どもの末梢静脈ライン留置に係るC&FCCの具体的実践と、C&FCCを推進する看護管理の基準を整理し、統合した。なお、本研究での看護管理の基準とは、看護管理者の行動や判断の根拠となるマネジメントのプロトコルを指す。 次いで、統合した結果に基づき「Child and Family Centered Care推進に向けた看護管理者教育プログラム -末梢静脈ライン留置-」を作成した。教育プログラムを作成した理由は、看護管理基準を情報として提示するに留まらず、変容的学習を促すプログラムに内包することにより、看護管理者がC&FCCの推進に向けて行動変容する効果が期待できるためである。教育プログラムは、「末梢静脈ライン留置における Child and Family Centered Care 実践編」及び「末梢静脈ライン留置における Child and Family Centered Care 看護管理者支援編」の二部構成である。前者には末梢静脈ライン留置時のC&FCCの具体的実践を掲載し、看護管理者がチームメンバーと共有して活用することを意図した。また、後者には末梢静脈ライン留置時のC&FCCを推進するマネジメントのプロトコルを掲載し、看護管理の基準として機能させることを意図した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
看護管理基準の作成を達成し、次の評価段階に研究を進めることができているため。
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今後の研究の推進方策 |
小児医療医療に携わる部署の看護管理者(看護師長相当職)を対象として「Child and Family Centered Care推進に向けた看護管理者教育プログラム -末梢静脈ライン留置-」を実施し、介入による効果の一部を検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由:①COVID-19の影響により、学会出張を見送ったため。②教育プログラムを搭載するWEBフォームの構築(外部委託)を2021年度に実施することとしたため。
次年度使用計画:教育プログラムを搭載するWEBフォームの構築(外部委託)。
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