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2021 年度 実施状況報告書

コアコンピテンシーを学修目標とした看護学実習アセスメントのシステム開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10801
研究機関岩手県立大学

研究代表者

工藤 真由美  岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (10443889)

研究分担者 西野 毅朗  京都橘大学, 現代ビジネス学部, 専任講師 (20781602)
小嶋 美沙子  岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (30347190)
鈴木 美代子  岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (30558888)
三浦 奈都子 (小山奈都子)  岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (40347191)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード看護学実習 / ルーブリック / 学修アセスメント
研究実績の概要

2019年から看護学基礎教育において実践力を養う重要な教育方法として重要な位置づけにある臨地実習の評価方法の検討を進め、2020年度作成した「看護学実習コアコンピテンシー評価基準(以下、実習評価基準)Ver.1」を2021年において、参加校での実際の看護学実習において使用予定としていた。しかし、新型コロナ感染症により、各教育機関のコロナ対応における通常状態以上の多忙さ、及び病院施設における通常通りの臨地実習ができず、「実習評価基準Ver.1」の活用が延期されていた。
2021年度は更に進めるために活用に向けて具体的に取り組んだ。まず、教員へのルーブリック評価に対する勉強会の実施(遠隔)、それによって評価について、またルーブリックの理解を深め、使用するためのコンセンサスをはかった。
次に、1校に対して臨地実習における具体的活用に向けて、その妥当性、信頼性を検証する研究として研究計画書を作成し、研究者所属機関の倫理審査を受けた。その後、その研究計画に基づき、学生インタビューを実施し、対象校と数回にわたる検討を行い、その内容を反映した「実習評価基準Ver.2」への改定を行い実際に2022年2月からの臨地実習で使用した。その使用の結果を学生アンケート、学生インタビュー、教員インタビューにおいて把握し、その内容を検討し「実習評価基準Ver.3」に改定予定である。その結果を参加校にも共有し、さらに検討を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1.「看護学実習コアコンピテンシー評価基準(以下、実習評価基準)Ver.1」の周知と勉強会の開催
2020年度の目標として「看護学実習コアコンピテンシー評価基準(以下、実習評価基準)Ver.1」(以下、実習評価基準)を完成させた。2021年度に前年度に作成した「実習評価基準Ver.1」を参加学校内で各教員がその意義を理解し、活用できるための基盤づくりをおこなった。ルーブリックは名称だけはかなり周知された評価方法であるが、その策定方法、評価としての意義(何が測定できるのか)、すべての教員が熟知してわけではない。そこで、8月上旬に2校(二戸高等看護学院、宮古高等看護学院)に対して、遠隔にて研修会を実施した。講師は分担研究者が担当し、2時間の演習を含めた。これによって、各校の教員へのルーブリック評価における理解が図られた。
2.「実習評価基準Ver.1」の妥当性の検討(8月から3月)
各校において、実習担当教員への「実習評価基準Ver.1」の読みやすさ、内容の妥当性について再度項目の確認を行った。その後、二戸高等看護学院において妥当性を検討するために学生、教員へのインタビュー等を実施のために研究計画書を作成し、研究者所属の大学において倫理審査を受けた。11月に審査が終了し、調査を開始した。11月各項目確認のための学生インタビューを実施。その内容を受けて、項目修正を行い「実習評価基準Ver.2」を作成、その後2月からの始まる実習にて使用するために、使用のためのガイドラインの作成を行った。2月、1年生実習、2年生実習においてルーブリックを使用。使用後、学生アンケートの実施(3月)、また学生インタビュー(2022年4月実施)、教員インタビュー(2022年4月実施)した。その内容を受けて「実習評価基準Ver.3」を検討する。

今後の研究の推進方策

1.二戸高等看護学院「実習評価基準Ver.3」に改定予定にむけての学生インタビュー、アンケート、教員インタビューの分析を行う。その結果を受けて、改定し、次の実習において使用予定である。この使用については、評価の学生、教員間の一致の度合い、教員間の評価の傾向ついて、ルーブリックの信頼性の検討を行う。その結果を受けて、更なる改定の必要性を検討する。この改定をもって、最終版し、今後の活用し、継続的な評価ができる仕組みを検討する。
2.成果の共有として、宮古高等看護学院との二戸高等看護学院の事例検討を実施する。それを受けて、宮古高等看護学院のルーブリック作成の方向性を検討する。
3.二戸高等看護学院での成果発表を学会にて発表し、実践報告として関連学会誌、及び商業誌への投稿を行う。

次年度使用額が生じた理由

以下の内容において使用予定である。1.データ分析にかかる費用:インタビューデータ等の文字入力、またデータ整理に対する人件費と使用予定。2.勉強会開催のための研究メンバーの交通費、3.学会発表のための交通費に使用予定。

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公開日: 2022-12-28  

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