研究課題/領域番号 |
19K10810
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小川 真規 自治医科大学, 医学部, 教授 (70525451)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 交流分析 / 新人看護師 / 不適応 |
研究実績の概要 |
2018年から2021年にかけて収集したデータの解析を行った。 3年で353名が参加し、解析対象は症例群が32名で、対象群が304名であった。症例群において、交流分析で、32名中21名(66%)に①『親の自我』を表すP因子において、批判的な親の自我(CP)<保護的な親の自我(NP)、②『子供の自我』を表すC因子において、順応の子供の自我(AC)>自然の子供の自我(FC)、③順応の子供の自我(AC)>反抗の子供の自我(RC)の関係が見られた。また、18名(56%)が、これら3要因に加え、性格が自己否定型であった。また、15名(47%)が、3要因+特性不安が強い、12名(38%)が3要因+自己否定+特性不安が強い、であった。対象群では、192名(63%)が3要因該当し、症例群と差は認めなかったが、3要因+特性不安は107名(35%)、3要因+特性不安は81名(27%)、3要因+自己否定+特性不安は57名(19%)といずれも症例群に比べ優位に低値であった。 新人看護師の特性として、上記3要因を持つ者が多かった。しかし、これらに加え、性格で自己否定傾向、特性不安を持つ者については、就業において、持たない者に比べ不適応を呈する可能性が示唆された。今回、急性期の1病院での調査であり、病院には様々な機能を持つ病院があるため、必ずしもこの結果がすべての新人看護師に当てはまるわけではないことに注意を要する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルスの影響で、1病院でのみの実施となったが、3年間データの蓄積ができ、解析も予定通り進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度が最終年度となるため、結果を学会において公表する。また、論文化を同時に進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
実納入価が、当初の見込みを下回った物品があったため、残高が生じた。最終年度は、学会発表、論文化が予定されており、その費用に充てる。
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