研究課題/領域番号 |
19K10811
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研究機関 | 文京学院大学 |
研究代表者 |
横田 素美 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (10188815)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 地域包括ケア病棟 / 高齢者患者 / 在宅復帰支援 / 200床未満病院 / 看護実践能力 |
研究実績の概要 |
2019年度に計画していた200床未満の病院の地域包括病棟の看護が直面している課題及び求める教育的支援の明確化を図るために実態調査の準備を開始した。 医事日報出版の2019年版の東北病院情報ならびに関東病院情報を用いて、200床未満の病院のうち地域包括ケア病棟を有している病院を全て抽出した。地域包括ケア病棟における看護師が、日々の看護の中で高齢患者の在宅復帰に伴い直面している課題や必要とする教育的支援に関する調査票(案)を作成した。内容を精査するために機縁式で依頼した200床未満の病院の地域包括ケア病棟に勤務している看護師2名に調査協力を依頼し、プレ調査を実施した。回答状況や協力看護師からの聞き取りを踏まえて調査票の質問内容の修正を終えたところである。調査回収率を考慮して、回答を選択肢形式で構成したが、現場の看護師が直面し、苦悩している課題の具体化を図ることにやはり困難性あることが明らかとなった。そのため、広範囲な質問調査の実施と共に、機縁式で対象者を選定し、具体的な課題を面接で聞き取り調査を併せて実施することとした。 こうした経緯から具体的な研究方法が決まり、研究者の所属施設の倫理審査委員会に申請準備を行っていた。しかしながら、新型コロナウイルス感染の拡大が起こり、医療機関への調査依頼は、現段階では見合わせた方が望ましいと考えた。そのため、実施時期の確定ができないこともあり、倫理審査申請も見合わせている。現状では、地域包括ケア病棟の看護に関する文献を集めて、文献検討を実施している。さらに情報収集が可能な地域包括ケア病棟を有している200床未満の病院の看護職者から現状を聞き取り、調査依頼可能なタイミングを計っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2019年に計画していた実態調査に伴う調査票の作成、200床未満の病衣における地域包括病棟の看護師が直面している課題を抽出できるための研究方法の修正、対象病院の抽出段階までは順調に実施していた。倫理審査申請を予定していた段階で新型コロナウイルス感染の拡がりが始まり、医療機関への調査依頼を控えた方が望ましいと判断した。そのため、調査実施期間を確定できないこともあり、倫理審査申請も見合わせているため、計画よりも遅れた状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染の状況にも左右されるところは否めないが、2020年内に地域包括ケア病棟を有している200床未満の病院の看護師を対象に調査を実施していく。さらに機縁式で研究協力を依頼し、協力への同意を得られた病院の地域包括ケア病棟の看護師に面接で聞き取り調査を実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度に実態調査の実施ができなかったため主に調査の実施と分析に用いる。具体的には調査票の発送業務やデータ入力に伴う人件費となる。
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