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2020 年度 実施状況報告書

急性期病院病棟看護師の夜勤帯勤務におけるストレスイベントに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10812
研究機関順天堂大学

研究代表者

櫻井 順子  順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (80838681)

研究分担者 小林 弘幸  順天堂大学, 医学部, 教授 (50245768)
川崎 志保理  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (10204710)
山本 宗孝  順天堂大学, 医学部, 准教授 (50338414)
鵜澤 久美子 (桑江久美子)  順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (50635167)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード働き方改革 / 看護師 / ストレス
研究実績の概要

COVID-19流行下が継続しており、現場の看護師のストレス評価には至っていない。
ストレス評価および現状の把握は重要であるが、その先の介入についても検討しなければならない。
被験者に負担とならない介入方法を検討し、介入方法の予備研究として、重炭酸イオンを多量に含有する炭酸水の摂取が健康状態およびストレスにどのような影響を与えるのか検証した。
実験期間は30日間とし、研究対象者(健常者14名・平均年齢38.3歳)は、天然炭酸入りナチュラルミネラルウォーター(重炭酸イオン250mg±20%)を30日間継続して1L摂取した。実験開始当日の飲水前および実験終了翌日の午前10時~11時に自律神経活動(TP、LF、HF、LF/HF比)、呼気内水素濃度、尿中インドールによる腸内環境への影響、および血中酸化ストレス、抗酸化能を測定した。唾液を採取しコルチゾール、sIgAを測定した。統計解析はt検定を用いて分析した。
結果、重炭酸イオン高含有炭酸水摂取により、自律神経活動の交感神経(LF)の減少、副交感神経(HF)の亢進がみられLF/HF比が低下した。尿中インドールの有意な低下がみられた。血中酸化ストレスの有意な低下がみられた。コルチゾール、sIgAに対する影響はみられなかった。
重炭酸イオン高含有炭酸水の摂取は副交感神経を優位にするという自律神経系への影響、尿中インソールの低下による腸内環境の改善、酸化ストレスの低下いわゆる活性酸素の減少がみられた。これらの結果から重炭酸イオン高含有炭酸水は健康状態やストレスに一定の改善効果が得られることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2019年度と同様、COVID-19流行下により、唾液を摂取しての実験参加を広く呼びかけることが難しく、看護師のストレス評価には至っていない。
しかしながら、2020年度末より医療従事者のワクチン接種が開始したことから、参加を促しやすくなると考えられ、2021年度には実施可能と考えられる。

今後の研究の推進方策

看護師の日勤と夜勤でのストレスの差を調査するにあたっては、より多くの被験者に対して実施することが可能と考えられる。本研究の成果によって、本質的な「医療従事者の働き方改革」提唱の一助となると考えられるが、あくまでも現状の把握であり、ストレス低減に関わる介入には至らないため、実現可能かつ簡易的な方法でのストレス介入方法を検討していくことが課題となると考えられる。
今回実施した予備試験では、炭酸水を摂取するのみであったため、被験者にも積極的に参加いただくことができた。
2020年度実施したような被験者に意欲的に参加いただけるような介入方法を検討していく必要がある。

次年度使用額が生じた理由

当初の予定より安価に購入できたため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 大学病院で勤務する医師に高いストレスを及ぼすイベントの現状把握2020

    • 著者名/発表者名
      唐澤 沙織、櫻井 順子、山本 宗孝、川﨑 志保理、養田 絢子、小林 弘幸
    • 学会等名
      第22回日本医療マネジメント学会学術総会

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公開日: 2021-12-27  

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