研究課題/領域番号 |
19K10814
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
木下 康仁 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 特命教授 (30257159)
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研究分担者 |
萱間 真美 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60233988)
岡田 明子 (蛭田明子) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (80584440)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 批判的実在論 / Critical Realism / 看護学 / 質的研究 / 教育と実践 |
研究実績の概要 |
初年度である2019年度は、本プロジェクトを立ち上げる準備作業と代表者によるイギリスおよびスウェーデンの研究者へのヒアリング調査が主たる目的であったが、このうち、主要テーマである批判的実在論(Critical Realism)の学術論文の収集を行い代表者の研究室に整備した。また、看護学におけるメタ理論としての批判的実在論の検討に向けた基礎作業として、比較対象とする質的研究法の書籍の執筆を行った(2020年秋、刊行予定)。 海外調査は夏季休業中を予定していたが、準備作業の遅滞もありスケジュール設定の問題により実施できなかったため、延期せざるを得なくなった。 看護と批判的実在論をテーマとする研究会の立ち上げはプログラムの準備などに時間を要ししたため、大学院生(博士課程)のニーズを確認するところまでとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の予定よりも主要事業の準備に時間を要したため、組織態勢の立ち上げが遅れたことと、海外調査のスケジュール調整ができきず実現できなかったためである。科学哲学が内容となるため体系だった文献検討が必要となるが、日本における関連文献が少なく資料収集に時間がかかった。特に、単に文献の収集だけでなく、看護研究における批判的実在論(Critical Realism)の位置づけとなるため、英語文献を体系的に整備する作業に予想よりも時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染症をめぐる状況や対策の影響がどうなるか現時点では不透明であるが、基本的には前年度の遅れを取り戻し、二年目の計画のうち日本の看護界における代表的質的研究者へのヒアリング調査を実施する。また、プログラムを準備し事務局体制を整えた腕研究会活動を進める。海外調査に関しては夏季の実施は困難な情勢のため、年度末に可能かどうかを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
イギリスとスウェーデンへのヒアリング調査が実施できなかったことが最大の理由である。次年度はその実施と国内での看護学研究者への質的研究についてのヒアリング調査を予定している。
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