研究課題/領域番号 |
19K10819
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研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 |
研究代表者 |
倉岡 有美子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (30584429)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 看護師長 / 看護管理者 / マネジメント理論 / 経験 / 学習プログラム / 変革 |
研究実績の概要 |
2023年4月に、看護師長のためのマネジメント理論と経験を結びつける学習プログラムとして「看護師長を対象とする研修転移促進プログラム」を開発した。 本プログラムの目的は、1)看護師長個人、2)教育課程の実施者、3)看護師長の上司の三者で看護師長の研修転移を促進し、看護師長の看護管理能力の向上をはかることである。本研究において、研修転移とは、セカンドレベルでの学びが仕事の現場で一般化され役立てられ、その効果が持続することを指す。 プログラムの方法は、1)教育課程受講前:研究者による看護師長と上司を対象とした研修転移に関するレクチャーと上司による看護師長へのセカンドレベル受講目的の明確化と動機づけ、2)教育課程受講中:看護師長、上司、研究者三者によるセカンドレベルの学びを仕事に活かすためのディスカッション1回、③教育課程修了直後:看護師長、上司、研究者の三者によるセカンドレベルの学びを仕事に活かすためのディスカッション1回であった。 看護管理能力は、First-Line Nurse Manager Competency Inventory日本語版(以下、JNMCI)を用いて、セカンドレベル受講前(ベースライン)とセカンドレベル修了後(ポストテスト)に測定し、対応のあるt検定にて分析した。 2023年5月より、九州地方の11病院に所属する看護師長15名がプログラムに参加した。合わせて、看護師長の上司(看護部長、看護副部長)合計12名が参加した。ベースラインとポストテストの看護師長のJNMCI(First-Line Nurse Manager Competency Inventory)得点を比較したところ有意な上昇がみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
看護師長のためのマネジメント理論と経験を結びつける学習プログラムとして「看護師長を対象とする研修転移促進プログラム」を開発し、実施、評価まで至っているため。
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今後の研究の推進方策 |
「看護師長を対象とする研修転移促進プログラム」の評価として、2024年6月に、介入後半年後の評価と形成評価を行う予定である。その後、学術集会での発表と学会誌への投稿を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
開発したプログラムをe-learning化できるよう計画していたが、その必要がなくなったため。2024年度に国際誌に投稿予定であり、英文校正や掲載料に充てる予定である。
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