研究課題/領域番号 |
19K10825
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
武山 雅志 石川県立看護大学, 看護学部, 名誉教授 (50381695)
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研究分担者 |
曽根 志穂 金城大学, 看護学部, 講師 (30381700)
金谷 雅代 (東雅代) 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80457887)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 防災キャンプ / フォーカシング / 新型コロナウイルス / コミュニケーション・スキル |
研究実績の概要 |
最終年度である令和4年度はコミュニケーション・スキルの変化を見ることと防災キャンプを4回実施した。ただ新型コロナウイルスの影響がまだ続いており、期待していた参加人数は確保できず4名だけの参加となった。第1回においては、防災に関するさまざまな知識を習得することを目的に防災キャンプを実施した。キャンプ場では数種類のロープワーク(もやい結び、自在結び、バタフライノット)を教えて実際にタープの貼り方の練習を行った。その上で焚火台を用いて昼食づくりを行った。第2回では前回の活動で学んだ内容の確認が目的である。参加学生が自らタープを立てるとともに、ソロテントを2グループに分かれて設営した。その際に前回学んだロープワークを思い出しながら行った。最後にフォーカシング体験を実施した。第3回においては、作成した動画「避難への備え」の視聴と第1回および第2回で学んだことを踏まえてシェルターの設営をおこなった。第4回は各自のコミュニケーション・スキルについて振り返ることを目的に、フォーカシングを行うともにインタビューを実施した。 コミュニケーション・スキルに関しては統制群として53名の学生に約8カ月の間隔をあけてチェックを行った。 研究期間である4年間全体を通じての実績としては、初年度は研究実施計画どおり準備期間として防災キャンプの試行も行い倫理申請も終えることができた。しかし令和2年度以降は新型コロナウイルスによる感染拡大を懸念して、研究協力者として学生を集めることが困難な状況に陥った。そして数名の学生に対してデイキャンプ形式での防災キャンプを行うのが精一杯という結果であった。そのため本研究の目的である「看護学生のコミュニケーションの表出系スキルを高めるために非日常体験とフォーカシング技法を用いて、その有効性を検証する」という状況を作ることはできなかった。
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