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2019 年度 実施状況報告書

看護師の働きがいと動機づけ要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10833
研究機関共立女子大学

研究代表者

山住 康恵  共立女子大学, 看護学部, 准教授 (30553052)

研究分担者 安酸 史子  関西医科大学, 看護学部, 教授 (10254559)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード働きがい / 看護師
研究実績の概要

2019年度は、看護師の職務満足感に関連する要因を明らかにすることを目的に調査を実施した。
2019年6月1日~7月31日まで関東地方の病院で働く看護師を対象にアンケート調査を行い、790人から有効な回答を得た。質問紙は『職場環境、職務内容、給与に関する満足感測定尺度』を使用した。調査内容は、職務満足感、基本属性、労働環境についてであった。この調査は、所属大学の倫理審査委員会の承認を得て実施した。開示するCOIはない。
対象者の平均年齢は36.2歳で、男性は8.1%、女性は91.9%であった。『職場環境』『給与』『人間関係』で、特に50歳代と経験年数11~20年目の職務満足感が低かった。『職務内容』では管理職の方がスタッフよりも満足感が高く、『職務内容』『給与』では専門教育課程修了者で有意に満足感が高かった。重回帰分析の結果、『職務満足感』には、「社会人経験の有無」「経験年数」「職位」「仕事上のモデルの有無」「長期休暇の有無」が影響していた。今後は、ライフサイクルに配慮した働き方の提示や、レディネスに合わせたサポートの検討、それぞれのキャリア発達に合わせたロールモデルとなりうる看護管理者の育成が求められる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度は、東京都内の300床以上の病院に勤務する看護師2,000人を対象に質問紙調査を実施した。『看護師の働きがい尺度』の開発段階で内的整合性による方法により信頼性の検証は行うために実施した。その結果、下位尺度3因子のCronbachのα係数はα>.81~.89と信頼性の一般的な基準とされるα>.70を上回っていた。次年度は、この尺度を用いて基準関連妥当性の検証を実施する。

今後の研究の推進方策

2020年度は、全国の特定機能病院および、300床以上の機能評価認定病院の看護師を対象に,看護師の働きがいと働きがいに関連する要因について調査を実施する。質問項目は、①看護師の働きがい、②職務満足度、③精神健康度(GHQ28項目)、④個人要因(基本属性・熟達段階)とする。

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公開日: 2021-01-27  

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