研究課題/領域番号 |
19K10836
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
山田 雅子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30459242)
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研究分担者 |
吉田 千文 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80258988)
津田 篤太郎 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, その他 (90837882)
西村 恵理奈 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (80849993)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 漢方看護論 / 看護基礎教育 / 教材開発 |
研究実績の概要 |
看護学生が対象者を包括的に捉える力を養うことを目指し、「漢方看護論」を看護基礎教育に取り入れようと考えている。そのために、「漢方看護論」の概念化を進め誰でもその内容を教育することができるような教材を開発することが本研究の目指すところである。 1年目にあたる2019年度は、教材のコンテンツを吟味することから概念化作業を開始した。4回(10月15日、12月17日、2月4日、3月24日)の研究会を開催し、看護学生(4年生)が漢方医学と看護を学ぶための教材の作成を進めた。具体的には、看護学生の身近な事例を扱い、その事例から漢方医学的視点からその人の健康課題に接近する方法論を取り入れた。 学ぶ内容は、「ようこそ!漢方の世界へ」「体を作る構成要素「気」とその不調」「体を作る構成要素「気血水」とその不調」「漢方の診察法 四診を体験してみよう」「急性期感染症と漢方」「養生法と看護援助」「漢方薬の選択」「鍼灸治療の原理と方法」「統合演習」とした。 新型コロナウイルス感染症対策として、看護学生が教室に集まって講義に参加することができないため、教材は、遠隔で視聴できるよう、パワーポイントを基本とし、オリジナルのイラストと動画を用いて少しでもリアルに学習内容に触れることができるよう工夫した。またそのために必要な経穴人形や診察台などの購入をした。 2月末の国際看護学会(WANS:大阪)に、その成果の一部を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度の国際看護学会で意見交換をしたり本テーマに興味のある看護教員・看護実践者と出会うことを想定していたが、かなわなかった。また今年度の看護系学会の開催がCOVID-19のために不安定であり、ワークショップを開催するめどが立っていないため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度、看護学部4年生に対して作成した教材を使用してみて、その評価を受ける。 日本専門看護師協議会に働き替え、漢方に興味があるあるいは看護実践に取り入れているという人と出会い、「漢方看護論」の概念化について意見交換をする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2月末に開催された国際看護学会で、本研究テーマに興味のある看護教員あるいは看護実践者と出会い、その後ヒアリングを行うために旅費を確保していたが、それが新型コロナウイルス感染症対策のため、かなわなかったことが理由である。
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