研究課題/領域番号 |
19K10839
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
篠田 かおる 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (70329829)
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研究分担者 |
三善 郁代 富山県立大学, 看護学部, 准教授 (00440727)
内藤 宗和 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10384984)
平井 宗一 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70516054)
福重 香 愛知医科大学, 医学部, 助教 (30805023)
畑山 直之 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (80534792)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ファインバブル / 洗浄・殺菌 |
研究実績の概要 |
ファインバブルを用いた医療器材および医療従事者の手指の洗浄・殺菌は、「簡便」、「安全」、「安価」な、新たな方法になる可能性が高い。ファインバブルの医療機器や生体(手指)の洗浄・殺菌への応用は慎重に行わなければならない。そこで、本研究の目的は、『医療器材および医療従事者の手指の洗浄・殺菌に適したファインバブルの条件を決定する』ことを目的として研究を行い、ファインバブルの医療への応用を目指す。 これまで、大腸菌を用いて、コントロール(airが溶存している通常の水)に対して、①airファインバブルを含む水、②オゾンファインバブルを含む水、③オゾンを溶存させた水の殺菌もしくは菌の増殖抑制効果を検証した。大腸菌による培養実験を行なった結果、オゾンファインバブルを含む水では大腸菌の増殖が少なく、洗浄・殺菌効果があることが示唆された。また、臨床において物品の消毒に用いられることの多い次亜塩素酸溶液にてファインバブル(airおよびオゾン)を発生させ、次亜塩素酸の増強効果について検証を継続している。さらに、オゾンファインバブル作成にあたり作成条件(作成器材の変更等)について検討を重ね、適切な使用条件の構築を継続している。同時に、手指衛生への導入を目指し、手指の常在菌に対する予備実験を行い、オゾンファインバブル水は常在菌の減少効果が示唆されたため、実験条件をさらに検討し対象を増やして実施の予定である。大腸菌の実験系にてファインバブルの効果が立証されれば、大腸菌以外の菌(ブドウ球菌等)による検証を行う予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid-19感染拡大により本務が多忙となったため、実験の遂行が一時的に滞った。また、適切な条件でのオゾンファインバブル作成を検討することに時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
安定したオゾンファインバブルを作成するため、オゾン発生装置を新たに購入した。本機器を使用して、実験を遂行予定である。手指衛生に関して、本格的に実験を遂行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究遂行が遅れたため、次年度に繰り越し、必要器材(オゾン発生装置等)を購入して研究を遂行する予定である。
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