研究課題/領域番号 |
19K10852
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
古賀 明美 佐賀大学, 医学部, 教授 (00336140)
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研究分担者 |
松本 智美 活水女子大学, 看護学部, 講師 (40783361)
安西 慶三 佐賀大学, 医学部, 教授 (60258556)
浅田 有希 佐賀大学, 医学部, 助教 (70715771)
永渕 美樹 佐賀大学, 医学部, 看護職員 (70817303)
川久保 愛 佐賀大学, 医学部, 助教 (90710252)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 糖尿病性腎症重症化予防 / 糖尿病コーディネート看護師 / 地域医療連携 |
研究実績の概要 |
糖尿病コーディネート看護師を活用したかかりつけ医療機関の医療状況を通して効果を明らかにすることを目的として行った郵送調査の一部は、関連学会の学会誌に掲載されることが決定した。 以下の内容について、関連学会で発表した。 佐賀県における糖尿病療養指導の質の向上に向けた人材育成の成果を考察することを目的として、佐賀県医師会推薦糖尿病医療機関295施設の看護師590名を対象に糖尿病患者に対する療養支援状況に関する質問紙を用いた郵送調査を行った。その結果、看護師138名(23.4%)を分析対象とした。糖尿病療養指導士の有資格者29名(21.0%)、佐賀県糖尿病協会および県主催(2次医療圏毎)のコメディカルのための外来糖尿病セミナーに参加した者59名(42.8%)であった。有資格者は、無資格者に比べ多くの療養支援を有意に実行していた。セミナー参加者は、非参加者に比べインスリン注射の手技の指導、眼科受診や尿蛋白陽性の有無についての確認において、有意に実行していた。糖尿病療養指導士の育成や糖尿病腎症に焦点をあてたセミナーの開催は、療養指導の実践につながり、糖尿病重症化予防に有効であると思われた。 糖尿病専門医療機関とかかりつけ医との間で行っている連携の実際については、糖尿病コーデイネート看護師12名のインタビューを終了し、質的研究の専門家のスーパーバイズを受け、分析途中である。糖尿病患者が療養生活を継続していくために地域の保健・医療・福祉に携わる者及び複数の施設が協力し合うことについて、その内容を整理している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
糖尿病コーデイネート看護師を対象とした質的研究の分析を開始したが、結果を導くまでに至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
現在、質的研究者にス―パーバイズを受けながら分析を進めている。研究結果については、学術集会および関連学会へ投稿予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症の拡大により、研究活動が制限されたことによる。2021年度は、遠隔での研究活動の環境を整える。
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