研究課題/領域番号 |
19K10852
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
古賀 明美 佐賀大学, 医学部, 教授 (00336140)
|
研究分担者 |
松本 智美 活水女子大学, 看護学部, 講師 (40783361)
安西 慶三 佐賀大学, 医学部, 教授 (60258556)
浅田 有希 佐賀大学, 医学部, 助教 (70715771) [辞退]
永渕 美樹 佐賀大学, 医学部, 看護職員 (70817303)
川久保 愛 佐賀大学, 医学部, 助教 (90710252)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | コーディネート看護師 / 糖尿病 / 地域医療連携 |
研究実績の概要 |
第15回日本慢性看護学会学術集会にて報告した。 糖尿病コーディネート看護師として活動する看護師12名を対象に,” コーディネート看護師として専門医療機関とかかりつけ医療機関との間で行った連携について”の語りを促し,半構造的面接を行った。質的記述的分析を行い、以下のような結果を得た。 勤務する施設外の医療機関とのつながりがない看護師は,まず,医師同士のつながりを活用してかかりつけ医とつながっていった.そして,患者を通して事業を知ってもらい,この間にかかりつけ医療機関の糖尿病診療におけるニーズを探り,かかりつけ医の要望に応え,両者で患者の事例を積み重ね,ちょっと聞いてみようと便利に思ってもらう存在としての地位を獲得しながら,患者のためにかかりつけ医療機関と協力し合う関係となった.コーディネート看護師は,はじめての事業で定まっていないことが多く,敢えてかかりつけ医とのつながりの形を曖昧なままとしながら、事業の形に肉付けするかのように,様々な活動の形を試みていた.実際に,かかりつけ医療機関との関係をつくるためには,雇用関係にあるかかりつけ医と看護師の関係を理解しておくことが必須であることに気づいた.また,保健師とのつながりは,受診中断者の情報交換に始まり,コーディネート看護師に連絡する窓口が特定されることにより,確実なものとなってきた.さらに,門前薬局の薬剤師とつながり,保健師・薬剤師・コーディネート看護師間に連帯感が生まれ,それぞれの立場で協力し合うことにより,患者の糖尿病の進展を予防することができた.このように,糖尿病患者が療養生活を継続していくために,地域の保健・医療に携わる者および複数の施設が協力し合う体験が,さらに連携を強めていくと思われた.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度に新規透析導入した患者の後ろ向き調査に関しては、医療機関での調査が実施できずに延期となっている。
|
今後の研究の推進方策 |
令和2年度に新規透析導入した患者の後ろ向き調査に関しては、調査方法を変更して実施予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度に佐賀県で新規透析導入した患者の後ろ向き調査に関しては、医療機関への訪問調査ができなかったため遅延している。この調査に関しては、調査方法を変更して実施予定である。
|