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2019 年度 実施状況報告書

高齢心不全患者と家族のAging in Placeを支える心不全緩和ケアの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10854
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

坂本 祐子  福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (20333982)

研究分担者 山手 美和  福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (80347202)
大崎 瑞恵  青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (70525948)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード心不全 / 高齢者 / 家族 / 緩和ケア
研究実績の概要

今年度は,高齢心不全患者と家族が住みなれた地域で療養するための心不全緩和ケアモデルの試案作成を目指し,①「高齢者」「家族」「慢性心不全」「緩和ケア」「生活支援」「Aging in Place」等をkey wordsに国内外の文献検討,②前年度実施している看護職を対象とした心不全緩和ケアの実態調査の分析,③心不全看護に携わっている看護師からの情報収集・意見交換の場として「ふくしま心不全勉強会」を立ち上げ研修を行った.
①開発する心不全緩和ケアモデルの適応対象を設定するため「Aging in Place」に関する文献検討を行い,「Aging in Place」を「住み慣れた住居,地域で暮らし続ける」とし,住居は自宅・高齢者施設を問わないこととした.ケアモデルの構成要素策定のための文献検討の段階では,セルフモニタリング,症状緩和ケア,精神的ケア,意思決定支援,介護職支援がケアモデルの主軸となると判断している.
②③心不全ケアに携わっている看護職の心不全緩和ケアに関する認識は,「症状アセスメントは出来るが実践することが難しい」,緩和ケアを導入・移行したくとも「意思決定支援」「多職種連携」が障壁となることがあげられた.また,③の研修会に参加した他職種より,共通活用可能なケアプログラムを希望する意見が寄せられた.
ケアプログラム試案の骨子は出来たが,項目などの詳細の作成には至っていない.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ケアプログラムが適応となる高齢者の所在(施設入所者を含めるか),ケア提供者として看護職のみを前提するか等の見解の統一に時間を要し,ケアプログラム試案完成に至っていない.

今後の研究の推進方策

Covid-19の影響もあり,今年度予定している高齢患者と家族へのインタビュー調査,質問紙調査の実施が困難な可能性高い.Covid-19の状況により3年目予定している看護師を対象としたインタビュー調査,質問紙調査を先行して実施するなど対応する.
研究者の移動に伴い3地区での調査が可能となることから,地域のCovid-19の状況に応じてインタビュー調査と質問紙調査を別地域で実施するなど調整を図る計画である.
主調査地区となる福島県では,研修会を通じて医療機関と訪問看護事業所から看護職の協力と,療養者とその家族の紹介を受ける準備が整っている.

次年度使用額が生じた理由

分担研究者1名が病休となり,当該年度2名体制で研究を推進したため繰り越し金が生じた.令和2年度は当初予定の3名体制となること,分担者の移動に伴い3地区で研究を推進するため旅費・通信費の増額,インタビュー調査結果をソフトと使用した分析にするためソフトを購入する予定である.

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公開日: 2021-01-27  

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