研究課題/領域番号 |
19K10865
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
中川 明仁 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (90639296)
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研究分担者 |
金子 秀雄 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (20433617)
林 真一郎 国際医療福祉大学, 臨床医学研究センター, 教授 (50211488)
松永 由理子 (明時由理子) 九州大学, 医学研究院, 講師 (50612074)
堀江 淳 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (60461597)
高橋 浩一郎 佐賀大学, 医学部, 講師 (70549071)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 慢性閉塞性肺疾患 / 自己効力感 / 質問紙 |
研究実績の概要 |
COPDの治療には禁煙、薬物療法、呼吸リハビリテーションの実践が求められる。COPD患者の中には、「薬物療法は実践しているが禁煙ができていない」など 1つの管理の実践は可能でも他の管理の実践が出来ていないケースがある。その理由の1つが各々の管理の実践への自己効力感の程度の差である。禁煙、薬物療法、呼吸リハビリ―テーションそれぞれの実践に対するCOPD患者の自信の程度は一律ではない。つまり、どの治療の実践には自信があり、どの治療の実践には自信がないのか、その程度を客観的に測定する尺度が必要である。質問紙を作成することで、特に実践の自信のない治療項目を明確化し、リハビリ計画を立案する際に実践の自信のない点を特に重点的に指導する根拠ともなる。2020年度の研究計画は予備調査の結果から質問紙を作成することであった。質問紙を完成させるのに十分な対象者数とはいえないため、現状も対象者を募っているところであるが、現状にて質問紙の項目分析も行ってきた。質問紙の妥当性や信頼性の検討もしているが、やはり対象者数が足りていないため今後も対象者を増やすことを目指す。対面での実施が困難な状況のため、郵送法や電話等の非対面での調査の実施を続けることも今後は検討する。フィールドとしている福岡県内および佐賀県内の病院のCOPD患者に対して引き続き調査への協力依頼をしていく。また、可能であれば共同研究者がフィールドとする大阪府内の病院においても調査協力者を募る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍によりフィールドとしている福岡県内および佐賀県内の病院へ研究実施者が赴くことができず、対面での研究協力の要請ならびに研究の実施が困難なため。現状で行っている郵送法や電話等、非対面での要請ならびに実施を継続する。
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今後の研究の推進方策 |
対面にて対象者に対する研究協力の要請ならびに研究の実施が困難な状況が続くことが予想されることから、現在実施中の郵送法ならびに電話等での研究協力の要請および研究の実施を継続する。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ収集のためのフィールドとして福岡県および佐賀県内の病院を主としている。対象者の多くが高齢者であるということもあり、当該病院より、大阪府から来院することを自粛するよう要請がなされた。そのため、移動に要する交通費ならびに宿泊費の多くが発生しなかったため次年度使用額が生じた。使用計画としては、次年度に予定していた国際誌の執筆を前倒しして執筆の予定であり、執筆にかかわる校閲費用に充てることを計画している。
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