研究課題/領域番号 |
19K10872
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研究機関 | 日本医療大学 |
研究代表者 |
進藤 ゆかり 日本医療大学, 保健医療学部, 教授 (70433141)
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研究分担者 |
青柳 道子 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (30405675)
塚本 美奈 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (30608500)
岩崎 創史 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90608910)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 非がん性慢性疼痛 / がん患者 / 慢性痛 / オピオイド鎮痛薬 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,がん患者(がんサバイバー)に生じる非がん性慢性痛(術後創部痛や化学療法,放射線療法等のがん治療が原因の痛みや,が んと関係ない痛み)に対する,医療者側とがん患者側双方のオピオイド鎮痛薬処方に関する認識と現状,課題を明らかにする.さらに,がん患 者に生じる非がん性慢性痛に対する正しい看護介入のありかたを検討し,本邦における非がん性慢性痛に関する看護教育のための基礎資料を作 成することである. そのため、平成31年度は,27-30年度に実施したオピオイド鎮痛薬を長期に使用した非がん性慢性痛患者の実践研究の理 論的整理とその分析による知見を総合的に検討した.その結果、2つの英論文を公的に発表することができた。 次に、医療者側である医師・看護師に対して面接・グループインタビュー調査を実施す るために、関連学会へ参加し、非がん性疼痛を持つかん患者をケアしている医療従事者とコンタクトをとり、インタビュー対象者のリストアップを行った。 対象者として、①対象施設でがん患者(がんサバイバー)に対してオピオイド鎮痛薬処方をしている麻酔科医,がん・緩和ケア専門医,及びがん看護 専門看護師や緩和ケア認定看護師で,本人から研究参加の同意を得られる方,合計約25名としていたが、そのほかコメディカルである薬剤師や理学作業療法士などが、同じような困難な場面に直面していることが分かり、対象者を広げる必要があることがわかった。 しかし、冬からの新型コロナウイルス感染症の流行により、病院などの関連施設が緊急事態に陥り、調査協力の目途がたたない状況となってしまった。そのため、リモートでの調査方法の模索など、現在調査可能な方法での研究方法の練り直しを行っている最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス流行下でも、調査研究を進行させるためには、リモートでの調査方法を再考する必要があり、かつ対象施設などが緊急事態に陥り、研究協力依頼が行えなかった。
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今後の研究の推進方策 |
まずは、新型コロナウイルス流行下であっても、安全に医療者側の研究協力が得られるような調査方法のために、リモートインタビューや質問紙調査を取り入れた計画書に修正し、倫理審査申請を行い、認可後、ご協力していただける専門職者に依頼していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度は、大学の移動、教育研究環境の準備に時間がとられ、予定どおりの研究施行がいかなかった。また、感染症の流行がさらに、拍車をかけ、その対応、準備におわれ、研究にj感をさくことができず、結果的に研究費の執行がずれこんでしまった。今年度は、リモート調査方法の模索、準備のため、必要機材を購入し、安全な調査方法での研究実施を目指す。
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