研究課題/領域番号 |
19K10882
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
吉田 久美子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (70320653)
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研究分担者 |
中川 裕 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (00828600)
福島 直子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (10593717)
神田 清子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (40134291)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 治療 / がん患者 / セルフケア能力 / ストレングス / 看護プログラム |
研究実績の概要 |
本研究で治療中のがん患者のセルフケア能力の向上に向けてストレングスにも注目した支援プログラムの開発を計画している。プログラム案では、研究代表者と研究分担者が開発してきた「治療期にあるがん患者のセルフケア能力尺度」(Kumiko YOSHIDA,Kiyoko KANDA,Development and Validation of the Self-care Agency Scale for Cancer Patients under Treatment,THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL,67(1),13-21,2017.を活用する計画である。 令和元年度に大学倫理審査会の承認を受け(承認番号1964号)、研究施設と調整中である。研究の対象は外来化学療法を必要とするがん患者であり、治療前のオリエンテーションで、患者の副作用に対する理解とセルフケア能力尺度によるセルフケア能力、ストレングスに関する項目などを中心にデータを得ていく計画である。調査の時期は初回治療日と3週目頃の治療日を予定しており、副作用症状とセルフケアの状況、セルフケア能力尺度のデータに基づき、ストレングスを患者と看護師が共有しながら支援を行う計画である。 そして、各々の時期の副作用症状とセルフケアの状況、セルフケア能力の変化を主なデータとして、援助の効果性などについて分析予定である。 この分析の結果より、看護師の支援について副作用の対処への支援以外に、患者のセルフケア能力やストレングスに焦点をあてることの有用性が明らかにされ、また患者のQuality of Lifeの向上につながることも期待でき、研究の意義は大きいと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年2月には病院の倫理審査を受けることについて調整中であったが、その後、新型コロナウイルスの感染拡大により、部外者の出入りが禁止されているおり、滞っている状態である。医療体制が安定し部外者の出入りの許可があった際には、早々に研究施設の倫理審査を受け、データ収集に取りかかる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
部外者の出入りが解除された際には、早々に研究施設の倫理審査を受け、データ収集を開始する。また、データ収集は研究施設の数名の協力者とも打ち合わせを行いながら、効率的に、また対象者への負担も十分に考慮し倫理的配慮を行い進めていく計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
1.データ収集に関する備品や消耗品、交通費にあてる。 2.データが得られ分析が可能な状況が整い次第、計画に沿って分析し、結果としてまとめていくため、それらに関する備品などを購入予定である。 3.学会発表に関する消耗品や交通費として計画している。
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