研究課題/領域番号 |
19K10900
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐々木 吉子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (90401356)
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研究分担者 |
駒形 朋子 (阿部朋子) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国際医療協力局, 看護師 (70361368)
池田 正臣 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (20549927)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | CBRNE災害 / 訓練 / 看護職 / 効果 |
研究実績の概要 |
2021年度は、本課題の方向性についての再検討が必要となった。その背景として、本研究では、地域医療支援病院に勤務する看護職を対象として、「看護職のCBRNE災害応急対応のための自己学習教材」の有効性を検証することであった。しかし、COVID-19パンデミックにより、本研究の対象施設はまさに感染症対応を実際に担う地域の基幹病院であることから、その実対応の中で、構築を進めていた教材で期待する学習以上のことが実際に経験された。またリモート通信や学習の方法も、世界的なニーズに応じて飛躍的に向上・普及したため、予定していた教材の提供方法としても、新規性が失われることとなり、明らかに研究の見直しが必要となった。加えて、対象となる施設が、現在もパンデミックへの対応を継続している中で、予定していたニーズ調査が困難な状況が依然続いている。そこで、2020年度から検討していたスコーピングレビューについて、テーマの再検討を行い、研究者2名が独立して、PubMed、Web of Science、CINAHLによるデータベース検索を実施し、新たに設定した基準に基づいて、1次・2次スクリーニングを実施した。スクリーニングの過程で、医療機関がCOVID-19患者を受け入れを想定して、看護職への実践教育や訓練が行われており、その経験に基づく考察がなされていることが確認できた。2021年度末においては、これらを系統的に整理しているところであり、今後はこの結果に基づいて、withコロナ時代のCBRNE教育に求められることについて検討を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の対象施設が地域の基幹病院であることから、COVID-19パンデミックにより、研究協力を要請することが困難な状況が続いている。また、構築を進めていた自己訓練教材の内容以上のことが実際に経験されたこと、さらに、リモート通信や学習の方法も、世界的なニーズに応じて飛躍的に向上・普及したため、新規性が失われることとなり、研究計画の見直しが必要となった。
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今後の研究の推進方策 |
スコーピングレビューを行い、医療機関がCOVID-19患者を受け入れを想定して、看護職への実践教育や訓練が行われており、その経験に基づく考察がなされていることが確認できたたため、今後はこの結果を整理し、withコロナ時代のCBRNE教育に求められることについて検討を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19パンデミックの影響で、研究の遂行(調査の実施)が困難であったため。
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