研究課題/領域番号 |
19K10902
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
對東 真帆子 広島大学, 病院看護部, 副看護師長 (90813288)
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研究分担者 |
岡村 仁 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (40311419)
濱本 隆夫 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (70448249)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 咽喉頭癌 / 音声 / リハビリテーション |
研究実績の概要 |
2022年度は、咽喉頭癌放射線治療後の患者に対するモバイルアプリケーションによる音声リハビリテーションについて調査を継続した。COVID-19の影響により予定していたリクルート期間を延長し目標症例数には達することができなかったが、12か月間のフォローアップ期間を終了した。対象者には、開発したモバイルアプリケーションを使用した音声リハビリテーションとしての声の衛生・筋緊張緩和のためのストレッチ・腹式呼吸・基本的な発声練習や正しい発声によるリハビリテーションを放射線治療1か月後より実施することができた。モバイルアプリケーション使用中は、機器のトラブルなく実施し終了することができた。 2022年度より開始した咽喉頭癌放射線治療後の患者に対するセルフケアに関する文献レビューとして、モバイルアプリケーションを含むセルフケアによる医療介入や看護ケア、生活の質、健康維持・増進に関する研究や医療制度などを対象としたScoping reviewを行っている。Scoping reviewでは、組み入れ論文からリハビリテーション介入の内容と頻度について抽出を行っている。 以上より今後は、咽喉頭癌放射線治療後のモバイルアプリケーションによる音声リハビリテーションを実施した対象者のデータ分析を行いその有効性について検証していく予定である。また、Scoping reviewより、咽喉頭癌放射線治療を実施した患者のモバイルアプリケーションを使用したリハビリテーションやセルフケア介入と患者QOLとの関連を検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響により、リクルート予定期間の延長が生じた。リクルート予定期間の延長は12か月フォローアップ期間にも影響した。
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今後の研究の推進方策 |
データ収集した対象患者データの統計解析を実施する。また、文献レビューも実施していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進行の遅れによる影響が生じた。次年度以降は、研究成果の公表にかかる費用及び、消耗品に使用する予定である。
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