研究課題
基盤研究(C)
脳卒中患者に対して、夜間にアイマスクおよび耳栓を使用する環境調整介入を実施することによるせん妄予防効果を明らかにすることを目的として研究を計画した。2023年度は最終年度であったが、これまでのコロナ禍の影響や調査実施予定施設においてすでに行われている研究があったことから調査が実施できなかった。研究の実施が大幅に遅れているが、2024年度以降に研究対象者のリクルート、ベースライン調査、介入および追跡調査を順次実施し、調査結果の分析・公表を行う。
臨床看護学
これまでのせん妄予防に関する介入は薬理学的介入が含まれていることや,介入内容が多く,個々の介入のエビデンスがはっきりしていないことから,環境調整によるせん妄予防の看護介入の効果が明らかになっておらずケアの実践に結びついていない.さらに,脳卒中患者に対するせん妄予防を目的とした環境調整介入を実施した研究はこれまでに報告されておらず,本研究を通じて環境調整介入の効果に関するエビデンスを提示しうる点において独創的であり,本研究成果はすぐにでも国内の看護の発展・改善に資する点で必要性が高い.