研究課題/領域番号 |
19K10908
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小原 泉 自治医科大学, 看護学部, 教授 (80266642)
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研究分担者 |
山本 則子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90280924)
山花 令子 東京医療保健大学, 看護学部, 講師 (40642012)
野崎 章子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 講師 (90361419)
藤原 紀子 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (30642011)
玉木 秀子 埼玉医科大学, 国際医療センター, 認定看護師 (20838859)
吉村 健一 広島大学, 病院(医), 教授 (30415517)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | がん臨床試験 / 意思決定支援 / 学習プログラム / 実践知 |
研究実績の概要 |
開発する学習プログラムは、がん臨床試験における患者の意思決定について看護師の支援の拡充を図ることを目的としている。研究デザインは、、開発する学習プログラムの有用性を確認するためにクラスターランダム化比較試験を実施することとした。研究デザイン確定後、開発する学習プログラムを構造化し、対象者、学習目標、方法および評価方法を決定した。研究計画としては、大学病院1施設でパイロット調査を行った後、がん専門病院1施設と大学病院2施設で本調査としてクラスターランダム化比較試験を実施することとした。続いて、学習プログラムで使用する教材開発に着手し、2回の学習プログラムで利用する講義スライドと意思決定支援場面の動画教材を作成した。学習プログラムでは、講義受講、続いて動画教材視聴後、参加者による話し合い(ダイアログ)を行って学習目標に到達させていくことから、話し合い(ダイアログ)のファシリテーターを対象としたファシリテーションガイドを作成し、ファシリテータートレーニングを2回実施した。研究計画について、研究代表者の所属施設の倫理審査委員会の承認を得た後、学習プログラムのパイロット調査実施施設の倫理審査を受審し承認を受けた。パイロット調査には10名の看護師が参加し、学習プログラム1回目を実施した。学習プログラム1回目の評価としては、参加者が全員揃うまでの待ち時間やグループメンバー間の話し合いの際のファシリテーションのスキルといった課題を認めたが、設定していた学習目標に概ね到達していることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定では、学習プログラムは1回を想定していたが、有用性を評価するためには一定の間隔をあけて2回必要という結論に至ったこと、加えて学習効果向上のため動画教材の開発を行うこととしたため、教材開発に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
パイロット調査としての学習プログラム2回目を実施した後、速やかに本調査であるクラスターランダム化比較試験を実施できるよう、実施施設の倫理審査受審準備を進めておき、2020年度中に本調査が概ね終了できるよう研究者間の協力を強化する。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の終息時期によっては、学習プログラム2回目の実施が遅れ、それに伴い本調査の実施も影響を受ける可能性がある。研究者の努力が及ばない理由による遅延は致し方ないと考えるが、感染の終息確認後は学習プログラムを速やかに実施できるよう努力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定よりパイロット調査の実施が遅れたため、調査票回収およびデータ入力作業委託に要する経費が発生せず、次年度使用額が生じた。 次年度は調査の円滑な実施を考慮し研究分担者が増える予定であり、当該研究者に配分して研究を推進する。
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