頭頸部進行癌患者では、喉頭全摘出術が行われ、声帯を同時に摘出するため、発声機能の喪失が患者のQOLに大きく影響する。本研究の目的は、代用発声としてシャント発声、食道発声を行っている患者を対象に、QOL向上を目指した発声セルフトレーニングプログラムを開発することである。本研究にて食道発声では、空気取り込み準備期、空気取り込み期、空気排出期に分かれていることが明らかとなった。 特に、背部、鼻、口腔内、気管孔、頸部、腹部の身体の各部分は、各手順において詳細な体の動きをしており、継続的に動かすことで、発声が可能となっていることが明らかになった。
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