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2020 年度 実施状況報告書

患者の自殺を体験した精神科看護師のメンタルヘルスケアプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10931
研究機関石川県立看護大学

研究代表者

谷本 千恵  石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (10336604)

研究分担者 河西 千秋  札幌医科大学, 医学部, 教授 (50315769)
大江 真吾  石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (50611266)
塚田 久恵  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80586462)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード看護師 / 精神科 / メンタルヘルス / ポストベンション / 自殺
研究実績の概要

本研究では、全国の精神科病院に実態調査を行い、院内での患者自殺事故後の看護師に対するメンタルヘルスケア(ポストベンション)の実施状況・内容・方法を明らかにし、患者の自殺を経験した精神科看護師に対するメンタルヘルスケアプログラムの試案を開発することを目的とする 。
患者の自殺など深刻な事故は、医療スタッフにショック、うつ、怒り、喪失感と悲哀、罪悪感と不安などのネガティブな感情を引き起こすとともに、患者に対する行動制限・隔離の強化や患者の反応を無視 するなどのケアの質が低下につながることが報告されており、精神科においては入院患者の自殺予防対策の確立が急務であると同時に、患者の自殺に遭遇した看護師へのメンタルヘルスケアと当該病棟の看護スタッフに対するケアを進める必要があると考えた。
平成31年度は、全国の精神科病院を対象にポストベンションの実施状況についての実態調査を行う予定であった。質問紙調査に先立ち再度文献レビューを行い、国内のポストベンションプログラムの実施状況・内容を探った。公益財団法人日本医療機能評価機構による院内自殺の予防と事後対応に関する研修会に参加し、院内自殺の実態、院内自殺の第1・2・3次予防について把握した。本テーマについては、デリケートな問題であることをふまえて実態調査は慎重に進めていく必要があり、専門家のスーパーバイズを受けられる体制を整え、アドバイスを受けながら精神科看護師に対するポストベンションの実態調査の進め方について検討した。令和2年度は全国の精神科病院に対し実態調査を行う予定であった。調査に先立ちパイロットスタディを実施予定であったがCOVID-19の影響で病院内に立ち入りができず打ち合わせも不可能であったため次年度以降に延期することとなった。調査票の試案を作成するために文献レビューを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID-19の影響による諸活動の制限ならびに遠隔授業の準備など業務量の増大

今後の研究の推進方策

1.精神科看護師に対するポストベンションの実態調査のための質問紙を完成する。
2.倫理審査を受ける。
3.COVID-19の影響が長引く場合は当初の計画を変更する必要がある。精神科看護師に対するポストベンションの実態調査は、医療機関に負担のかからない方法で行う必要がある。具体的には、感染拡大地域への調査は当面は行わず感染者の少ない地域に限定するなど。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響で全国調査ができず質問紙の郵送及び、データ分析補助の人件費の支出がなかった。研究の遅れのために成果発表や共同研究者との打ち合わせができず、旅費の支出がなかったため。

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公開日: 2021-12-27  

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