本研究は、在宅ホスピスケアを受ける終末期がん療養者に対する訪問看護師のケアを評価する「在宅ホスピスナーシングケア尺度」の開発とケアの実践に関連する要因を分析し、在宅ホスピスケアにおける課題を検討することを目的とした。研究期間全体を通じ、尺度開発のプロセスに則って研究を進めた。機能強化型訪問看護ステーションに所属する訪問看護師1770名を対象に本調査を実施した。因子分析の結果、5因子からなる尺度が完成した。関連要因の分析の結果、在宅ホスピスナーシングケアの課題として、療養者・家族および医師とのコミュニケーション、終末期ケアに対する自信や意欲、地域連携の困難さなどが示された。
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