研究課題/領域番号 |
19K10944
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
牧本 清子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (80262559)
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研究分担者 |
井上 満代 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (70803667)
周藤 俊治 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30420748)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | SLE / 疲労感 / QOL / 症状管理 / 尺度の妥当性 |
研究実績の概要 |
日本語版Fatigue impact Scaleの短縮版の開発のため、著作権の確認と研究機関及び協力病院での倫理委員会への申請を行った。日本語版Fatigue impact Scaleは著者から使用許諾をえた。SLE患者に予備調査を行い、項目がSLE患者に適切であるかを検証した。日本語版LupusPRO〔43項目〕はバージョンが更新され、日本語版への翻訳は米国の会社で行うため、昨年12月に使用許諾を得た。昨年12月に研究機関での倫理委員会の承認を経て、研究の協力病院での倫理委員会の申請を行い、承認を得た。データ収集を開始する時期にコロナウイルス感染の問題が発生し、データ収集を中止している。現在疲労感や疲労感の関連要因に関する文献を収集しており、システマティックレビューが必要な領域を同定している。疲労感尺度の短縮版作成のため、ラッシュ解析が項目の適切性や下位尺度の分布などから項目の絞り込みの参考になると思われる。今までの研究で収集したLupusProのデータをラッシュ解析して、項目の分布を検証している。SLE患者の不眠の問題は疲労感の危険因子であるため、予備調査で収集した1か月間の睡眠のデータを解析し、論文執筆の準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
日本語版LupusPRO〔43項目〕はバージョンが更新され、日本語版への翻訳は米国の会社で行うため、使用許諾を得るのに時間がかかった。尺度の測定や睡眠の測定で患者への負担がかかるため、倫理委員会の承認にも時間がかかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
今年3月から病院で研究の参加者をリクルートし、調査票を配布する予定であった。しかしコロナウイルス感染の問題が深刻になってきており、調査は当面中止している。病院側が調査受け入れ態勢が整うまで、調査開始できない状態である。
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次年度使用額が生じた理由 |
妥当性の検証に使用する予定のLupusPROの日本語改訂版の使用について、米国の会社に翻訳が委託されており、使用許可を得るのに時間がかかった。また日本におけるデータ収集の研究機関の倫理委員会の承認も患者に負担がかかる方法であり、時間がかかった。このためデータ収集が開始できず、予算の執行が遅れている。
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