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2020 年度 実施状況報告書

SLE患者における症状管理のための日々の疲労感変動測定尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10944
研究機関甲南女子大学

研究代表者

牧本 清子  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 客員研究員 (80262559)

研究分担者 井上 満代  兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (70803667)
周藤 俊治  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30420748)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードSLE / 倦怠感 / 睡眠 / QOL / 変動
研究実績の概要

コロナのアウトブレイクの影響で病院の外来において、SLEやその他の膠原病の患者に調査協力の依頼ができない状態が継続した。関連施設での調査に関して倫理委員会の承認を得ているが、外来に研究者が行くことができない現状である。予備調査で20名のSLE患者のQOL、運動や睡眠などのデータを1か月間測定した。1か月間の日々の自覚疲労感、疼痛(VAS)と振動活動系による運動指標、眠りスキャンによる睡眠指標を測定した。運動指標としては、1)歩数(歩)、2)距離(km)、3)消費カロリー(kcal)、4)総消費カロリー(kcal)を計測した。睡眠指標として、1)中等度時間(分、2)睡眠時間[分]、3)就床時間[分]、4)睡眠潜時[分]、5)睡眠効率[%]、6)中途覚醒[分]、7)離床回数[回]、8)呼吸障害指数[回/時間]、9)周期性体動指数[回/時間]、10)活動量[count/分]、11)呼吸数[回/分]、12)心拍数[回/分を測定した。運動、睡眠、疲労および疼痛の日々の変動を変動係数(CV)で表し、各変数の中央値とCVの相関、及び各変数のCVの相関を算出した。活動レベルと睡眠指標との関係では、中等度(MVPA)の運動時間の変動と11の睡眠時間の変数の変動とは負の相関がみられた。中等度(MVPA)の運動時間の変動は睡眠時間、就床時間、中途覚醒回数、夜間活動量の変動係数とは負の中等度の相関がみられ、睡眠潜時など他の6変数の変動係数とは弱い負の相関がみられた。痛みのVAS値の変動係数は周期性体動指数の変動係数と中等度の正の相関がみられ、その他6つの睡眠指標の変動係数とは弱い相関がみられた。一方、疲労の日々の変動係数は睡眠効率と夜間の心拍数の変動係数との弱い正の相関がみられた。これは昼間の疼痛が夜間の睡眠にかなりの影響を与えることを示唆するものである。現在これらの結果を精査しており、論文執筆の準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナの流行で、外来での患者への調査の依頼でできない状態である。関連の医療施設での倫理委員会の承認を得ているが、関西での新型コロナウイルスの感染者数が急増しており、今年データ収集する予定がたたない状態である。コロナの感染者数が減少して、外来でのデータ収集が可能になると、データ収集にはあまり時間をかけないで実施することができる。

今後の研究の推進方策

今年は、臨床でのデータ収集の予定がたたないため、予備調査でのデータを論文化して、投稿準備中である。コロナが収束して病院からデータ収集の許可がでれば、すぐにデータ収集に取り掛かれる状態である。

次年度使用額が生じた理由

昨年度、医療施設の外来で患者に直接調査参加依頼をする予定であったが、コロナの流行により外来に研究者がでむくことができなかった。コロナの問題が収束次第データ収集が可能であり、医療施設と連携してデータ収集について検討している。

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公開日: 2021-12-27  

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