研究課題/領域番号 |
19K10945
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研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
吉田 理恵 福岡看護大学, 看護学部, 助教 (40807038)
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研究分担者 |
岩本 利恵 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20638530)
晴佐久 悟 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (10330961)
大城 知子 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (50461538)
有永 麻里 福岡看護大学, 看護学部, 助手 (80846569)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 乳がんサバイバー / 口腔セルフケア / 口腔内症状 / 口腔関連QOL / 口腔ケア |
研究実績の概要 |
ベースラインとなる研究として2017年に福岡県、佐賀県に住む大学生、会社員、公務員1445名を対象に調査した健康関連QOLの結果を2007年の国民標準値と比較し「Health Related Quality of Life Trend of Japanese Citizens(日本の一般市民におけるHealth Related Quality of Lifeの動向)」としてまとめ、2019年7月22日-23日にイギリスで行われた6TH World Nursing & Healthcare Conferenceにて発表した。 予備調査として乳がん患者会に所属する乳がんサバイバー24人を対象に口腔関連QOL(GOHAI),健康関連QOL(SF36v2),口腔内症状、歯科受診の有無、口腔ケア行動に関する質問調査を実施した結果を分析し、乳がんサバイバーは口腔乾燥症などの口腔内症状を有する割合が高く、健康関連QOL、口腔関連QOLそれぞれに影響していたことが示された。この結果は「乳がんサバイバーの口腔内症状とQOLの関連 -日本語版SF-36v2とGOHAIによる調査-」としてまとめ投稿し、看護と口腔医療(3巻1号76-83項、2020年)に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予備調査によって、対象とする乳がんサバイバーの口腔内症状の有症状況や、その口腔内症状によってQOLに影響している状況、口腔ケアのセルフ行動の状況について把握することができ、この結果を基にアンケート調査用紙を作成した。全国調査については、研究倫理審査の承認を得て研究協力者との調整の段階に入ったが、新型コロナウイルスの影響で調査の打ち合わせが延期している。予備調査の結果は、論文にまとめ国内の論文雑誌に投稿し掲載された。
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今後の研究の推進方策 |
全国調査に向けて、研究協力者との調整に入っているが、新型コロナウイルスの状況を鑑みて打ち合わせや調査の時期を検討していく。 調査後は乳がんサバイバーの治療による口腔内症状への影響とその経過、口腔内症状と口腔ケア行動の関連性について分析し、国内で発表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で全国調査が実施できなかったため、今年度に実施予定であり、郵送費、人件費が必要となる。また、研究データの集計や分析に必要なパソコン、統計ソフト、記録媒体を購入する予定である。 口腔ケアのセルフケア向上に向けた教育プログラムを検討するにあたり、国内で口腔ケア教育の視察を行う。
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