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2020 年度 実施状況報告書

乳がんサバイバーの患者力を高める口腔セルフケア教育プログラムの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K10945
研究機関福岡看護大学

研究代表者

吉田 理恵  福岡看護大学, 看護学部, 助教 (40807038)

研究分担者 岩本 利恵  福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20638530)
晴佐久 悟  福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (10330961)
大城 知子  福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (50461538) [辞退]
有永 麻里  福岡看護大学, 看護学部, 助手 (80846569)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード乳がんサバイバー / 口腔ケア / 口腔内症状 / 口腔関連QOL
研究実績の概要

乳がんの治療によって、手指のリンパ浮腫、化学療法による口腔粘膜の脆弱化、ホルモン療法による唾液量の減少など口腔ケアや口腔機能に影響する要因が生じることが推測される。昨年度は福岡県の乳がんサバイバー(N=24)を対象とした予備調査の結果から、口腔内症状を有している割合は高く、口腔関連QOL(GOHAI)や健康関連QOL(SF36v2)を下げる要因となることが推察されたことを報告した。口腔内の症状に合わせたセルフケアの必要性が示唆されたが、対象者数が少ないことから乳がんの治療の種類と口腔内症状との関連や治療後どのくらいの期間まで影響するのか分析できていない。よって、今年度は調査紙を再検討し対象を全国に広げて調査を開始したが、コロナ禍の影響によって乳がん患者会の活動が制限されていることから協力が得られにくく調査は中断している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度に報告した予備調査によって、乳がんの治療(手術、化学療法、ホルモン療法)は、口腔関連QOLや健康関連QOLに影響していることが推察されたため、今年度は調査対象者数を増やし、口腔内に有している症状の種類と治療の種類、治療期間との関連性について明らかにすることを目的に研究計画書を再検討した。倫理審査の承認を得て全国の乳がんの患者会の代表者に協力を依頼し調査を開始した。しかし、コロナ禍の影響によって患者会の開催が中止されたことから調査の実施は九州と宮城県の一部にとどまっている。

今後の研究の推進方策

乳がんサバイバーの口腔内に有する症状は、年齢以外に治療の種類(手術、化学療法、ホルモン療法)や治療期間によって違いがあると推測している。現在、コロナ禍の影響によって調査が中断しているため、調査対象者を乳がん患者会の所属者に限らず外来通院している対象に拡大することで調査を継続していく予定である。治療と口腔内症状との関連性について分析することで治療が口腔内にどのように影響するのかその特性を明らかにしていく予定である。また、乳がんサバイバーの個人の特性に合わせた口腔内のセルフケアとセルフケアの獲得を目指した教育内容を検討し、介入研究を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の影響によって全国調査が中断しているため継続して郵送費、人件費が必要となる。また、研究データの集計や分析に必要なパソコン、統計ソフト、記録媒体を購入予定である。
成人を対象としたセルフケアの獲得を目指した教育方法を検討するために国内の研修会、学会発表に参加する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 看護系大学教員への面談によって確認できた口腔ケアに関する教授内容と課題2020

    • 著者名/発表者名
      梶原江美、吉田理恵、飯野英親、窪田惠子
    • 学会等名
      日本看護学教育学会

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公開日: 2021-12-27  

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